第48話 男の子は母親好き、女の子は父親好き
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ながら、やはり銀時が手馴れているらしく、グングンと飲んで行く。
「おぉっ! 凄い勢いで飲んで行くアルよ! 銀ちゃんマジで凄いアル! そんな才能が銀ちゃんにあったなんて驚き桃の木アルよ!」
「凄いですね銀さん。銀さんが本当に何時何所でこれを覚えたのか本当に疑問ですよ」
「おいてめぇら。其処に俺が育てた証拠が立ってるの忘れたのか?」
再度、銀時はなのはを顎で指しながら両隣に居る新八と神楽に言い放った。
何度も言うがなのはを育てたのはこの物語では他でもなく銀時だったりする。
当然赤ん坊の扱いに関しては手馴れていて当然だったりするのだ。
「んで、どうすんだいその赤子。また育てんのかい?」
「冗談じゃねぇ。こちとら只でさえ家計が火の車状態なんだ。その上また手の掛かるガキの世話なんざ真っ平御免だからな」
お登勢に向い堂々とそう宣言しだす銀時。彼にとっては赤子のなのはを育てるのは相当骨の折れる作業だったようだ。
「ねぇ、お父さん。私は赤ん坊の頃どんな子だったの? この子みたいに大人しかった?」
「お前がこいつと同じで大人しかったらどれ程楽だっただろうな。とにかくてめぇは上も下も超がつく程の泣き虫だったよ。四六時中泣き喚いて大変だったんだからなぁ」
今でも思い出すかの様に語る銀時。彼の脳内ではパチンコやギャンブルへ行こうとする度に大泣きするなのはが居り、その度に下の階からお登勢が駆け上がってきて銀時をボコボコにすると言う図式が極当たり前の様に描かれていたのだ。
その上、真夜中になるとおっかないのか常に銀時が抱いて寝ててあげないと泣き喚くと言う迷惑仕様だったと言うのだから溜まった物じゃない。
「お陰でこちとら危うくノイローゼになる所だったぜ」
「でも、案外銀さん良いパパさんやってたんですね。見直しましたよ」
「全くネ。なのはをその辺にほっぽって遊び呆けてた訳じゃなかったアルなぁ」
「お前等俺をそんな風に見てたのか?」
見られても当然だったりする。少なくとも銀時と出会ってまだ一年位しか経ってない新八と神楽がそう思うには充分過ぎると言えるだろう。
何せ、その一年間の銀時と言えばジャンプ主人公にあるまじき堕落しきった駄目駄目主人公だったのだから。まぁ、決める時は決めるのだがその決める時も結構稀だし、それまでがかなり酷すぎる為にそう思われてしまったようだ。
言ってしまえば自業自得なのである。
やがて、満腹になったのか、さっきまでしゃぶりついていた乳首から赤ん坊はそっと口を離した。すると、銀時は持っていた哺乳瓶をテーブルに置き、赤ん坊の背中を擦りつつ優しく叩く仕草をしだした。
これまた銀時らしからぬ行動なのだが、これも銀時にとっては手馴れた動作の一環と言える。
「何してるアルか銀ちゃん。プチDVの真似事アルか?」
「
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