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戦国†恋姫 外史に飛ばされし者
序章
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力があってもいざという時に使いこなせなければ意味がない。それにその世界じゃ戦争が当たり前のように起きるんだろ?戦術、戦略なんかも勉強しておきたい」

ゼウス「なるほどね。いいでしょう。では転移するまでにあなたに修行をつけましょう。期間は?」

竜司「約2年くらいか…と言ってもこの空間の時間軸がわからないが」

ゼウス「聡いわね。確かにこの空間に時間という概念はないわ。いくらこの空間に居ようが、現実の世界ではほんの一瞬のこと」

竜司「何でもありなんだな。ここは」

ゼウス「そうね。じゃあ早速始めましょうか」

竜司「あぁ」


 それから約2年。竜司とゼウスは怒涛の日々を送っていた。朝はとにかく勉強、戦略、戦術、政治など、様々なことを教わった。昼からは訓練、とにかく力を付けなければ意味がない。氣の使い方や武術を主に鍛え上げ着実に力をつけて行った。
そしていよいよ出発の時。


竜司「2年間世話になった」

ゼウス「えぇ。私もまぁそれなりに楽しめたわ」

竜司「はは…言ってくれる。それじゃあまた何かあれば呼んでくれ」

ゼウス「そうね。また暇な時にでも呼ばせてもらうわ」


 最後まで皮肉たっぷりなゼウスに苦笑する。すると一つの門が現れ、ゆっくりと開いていく。


ゼウス「その門を潜れば戦国†恋姫の世界に行ける。しばしのお別れよ」

竜司「あぁ。じゃあ行って来る」


 ”えぇ…行ってらっしゃい…竜司…私の…愛しい…人…”


 ゼウスの最期の言葉を聞く間もなく、竜司は門を潜っていった。ゼウスの思いが届かぬまま…


??「あらん、行ってしまったのねん」

ゼウス「貂蝉か…来てたのね」

貂蝉「りゅふふ、あなたも隅に置けないわねん?本当は行って欲しくなかった。このままずっと一緒に暮らしたかったんじゃな〜い?」

ゼウス「う、うるさいうるさい!あなたと卑弥呼と一緒にしないで!」

貂蝉「いやん?んもう、ゼウスちゃんったらか〜わいいんだからん?」


 貂蝉にからかわれ頭に血が昇っているのか、ゼウスは巨大な剣を出し、貂蝉に向ける。


ゼウス「死になさい!貂蝉!!」

貂蝉「今のゼウスちゃんは全然怖くなんかないわ!ぶるるぁああああああああああああああ!」


 ガードの堅いゼウスに春が来た瞬間である。そして貂蝉に攻撃しながら彼女は願う。


ゼウス「…(行きなさい竜司。あなたの力で世界を変えなさい!そしていつか…また会いましょう。私の愛しい人)」


それぞれの思いを胸に、彼は世界の荒波に飲まれながら、世界を変えようと奮起する。
戦国†恋姫〜外史に飛ばされし者〜いざ!まかり通る!!
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