第二十六話
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ある木乃香の護衛と教育を依頼されている。木乃香を守る為という事でなら結界を張り直してやっても良い」
既に結界自体は敷いているので後はそちらに霊地の魔力を注ぎ込むだけで結界自体は張れる。
「どうする。出来れば今すぐに決めてもらいたい」
「どんなものかも分からぬ結界を敷くわけにはいかぬ」
まあ、普通だな。だからこそオレは自分の魔力を使ってこの広場に同じ結界を張る。
「これがその結界だ。これを霊地の魔力で常時張り続ける。これで満足か」
オレの結界を見て魔法先生達が驚愕している。これぐらいオレの生徒は全員張れるぞ。どんだけ程度が低いんだよ。
その結界が急に壊れた。原因は一人の魔法先生が持っている短剣。
あれが転生者か、能力はまたもや無限の剣製か。
ちょうどいい、アレにルールブレイカーが効くのかどうかを試せるな。
「そこのお前、なぜお前がオレの研究室から盗まれたそれを持っている」
「はっ、何を言っているこれはオレが作った」
自分のものだと言い張ろうとする魔法先生にオレが作り出したオリジナルのルールブレイカーを見せつける。
「オレは自分の生み出した物を盗まれない様に全て影の倉庫に入れ、レプリカを眼に付く場所に置いておく。そして、それが数年前に大量に盗み出された。刀剣類の形をした特1種封印指定のアーティファクトがだ。本物ではなくレプリカで特1種封印指定だ。そしてそいつも盗まれたものの一つ、ルールブレイカー、封印や結界を無かった事にするアーティファクトだ」
特1種封印指定
たまに遺跡等から見つかる遺物などがこれに指定される。
魔法の根幹を揺るがす物がこれに指定され、特定の封印術式で封印され使用には国のトップが使用用途を国民に説明し、使用者が誰であるのかも明かさなければならない。これを破れば裁判も無く死刑が確定する。
無論、オレも指定される前に試しただけで実験用のダイオラマ魔法球を数個、内側から破壊するという結果を残してしまった。
「法に基づきお前を死刑に処する」
オレはルールブレイカーを影に戻し、今度はベルトを取り出し腰につける。
「タカミチ、仮面ライダーって知ってるか」
「ええ、テレビでやってる特撮でしたよね」
「そうだ、オレも零樹と一緒に見てるんだがはまってな、昔のも全部見たんだが結構格好いいんだよ」
「そうなんですか」
「そうなんだが零樹が子供らしく仮面ライダーに憧れてな。つい悪のりでな作っちまったんだよ。オレの知識と技術の全てを使って」
「まさか、そのベルトは」
今から処刑される魔法先生は知っていたようだ、このベルトが何なのかを。
「そのまさかだ」
腰につけたベルトの風車ダイナモが
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