第二十六話
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を見せたくないとか言っても無駄だぞ。先日の抗議した事件だが、実行犯は子供達の正当防衛で死んでるからな。......この歳で殺しをさせちまってるんだよ、貴様ら正義の魔法使いどものせいでな」
目の前の男が心底怖いと思った。神から貰ったチート能力なんか全然役に立たないだろう。だってオレはこいつと対峙してまともに動ける気がしねえ。
男はまた影から砂時計を取り出し地面に置く。
「スタートだ」
男とその家族達は教師達の拘束を解き、意識を取り戻させ見物を始めた。
おいおい、木乃香も刹那も何で止めようとしないんだよ。原作と性格が変わり過ぎだろ。
いや、そもそも学園長はどうするつもりなんだよ。
side out
side 近衛門
まさか、こんな事態になる事を誰が予想できたじゃろうか。いや、少なくとも高畑君は予想できたのじゃろう。だからこそ儂に批難の眼を向けておるのじゃろう。
「学園長、一体何が」
魔法世界最強と謳われるアリアドネー戦乙女騎士団を相手に戦争をしたくなければ原因を作った者を殺せか。麻帆良学園が戦った所で勝てる見込みはまず無い。高畑君も『教授』相手ではどうしようもないことが先程判明した。
儂はとんでもない者を呼び寄せてしまったようじゃな。
なら、儂なりにけじめを取らねばならぬようじゃな。
「すまない、儂のせいで君たちの命を奪わねばならぬ。恨んでもらっても構わん。だが平和の為だ、本当に済まない。せめて苦しまぬ様に送らせてもらう。雷の暴風」
いきなりの事で誰も障壁を張れずに雷の暴風に巻き込まれ死んだ。
このとき儂は大きな過ちを犯してしまった。それを知る事になるのはすぐあとになってからだった。
side out
side レイト
近衛門は魔法先生達を殺したか。時間は2分ちょい。
「全員見たな、アレがMMの魔法使いどもが言う正義だ。その眼に焼き付けておくといい。奴らは人の言う事も聞かずに自分の価値観を人に押し付けて正義という言葉で現実を見ようとしない。説明する事もせず一方的に押し付けるというのが奴らの目指す“立派な魔法使い”だそうだ」
「......これでアリアドネーとの戦争は回避できたのかの」
為政者としては満点の対応だな。オレの中の評価は最低だが。
「ああ、けじめは着けた以上、オレはこの件に関して何も言う事は無い。だが、なぜオレのナイフを使わなかった」
「......楽に死なせてやりたかったからじゃ」
「違うな。自分の手で直接殺すのが怖かったんだろ。
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