第二十六話
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麻帆良入り、そして転生者狩り
side レイト
「とりあえずはこんなものだろう」
「中々いい雰囲気だな」
「お父様」
「父上」
「師匠」
「お父さん」
「そっちも終わったのか。なら夕食に行こうか」
「「「「は〜い」」」」
突然ですがオレたち一家と木乃香は埼玉県にある麻帆良学園に引っ越してきました。
なぜこうなったかというと話は数ヶ月前になります。
「詠春、麻帆良学園はこの件に関してなんと言ってきている」
「......この度の事件はこちらとは一切関係のない者による犯行であり、我々に責はないとの事です」
「巫山戯ているのか」
「私もこれには頭に来ましたよ。確かに犯人は麻帆良学園とは一切関係がありませんでしたが依頼主は麻帆良にいる魔法先生の一人でした」
「それなのにあくまでシラをきるつもりみたいなのだな」
「はい、さすがにお義父さんといえどもこれを許す訳には行きません。木乃香を拉致してこちらを服従させよう等と」
この日、何者かが木乃香を拉致しようと本山に侵入。幸いにも攫われる様な事は無く、怪我等も無かった。犯人を拷も......痛みを伴う尋問を行った結果、麻帆良学園の魔法先生に雇われた傭兵である事が判明した。これに対し関西呪術協会は関東魔法教会に抗議しましたが向こうからの回答は詠春の言った通りです。
「正直、宣戦布告ととっても良いだろう。権力を持っているジジイは大抵は自分の思い通りになると思っている傾向が多々あるからな」
「元老院の様にですか」
「ああ、これを見てみろ」
オレは懐から一通の手紙を詠春に見せる。宛先はアリアドネーのオレの研究室になってはいるが。
「教師として麻帆良学園に来て欲しいですか」
「たぶんオレを戦力として使いたいんだろうな。あそこは日本最大の霊地だから鬼や妖怪が群がってくるし、図書館島の禁書狙いの侵入者もいるからな。少し前まで強硬派がいたけど」
「タカミチ君も無理矢理手元に引き寄せたのにまだ戦力を欲しているのですか」
「関西呪術協会が怖いんだろ」
「確かに昔ならともかく今はほぼ一枚岩であなたのおかげでかなり鍛えられていますから」
「まあ、オレの前では塵芥だがな。家族には勝てないけど」
「誰も言い返せませんね。私も木乃葉と木乃香には手を出せませんから」
「話を戻すがオレは教師の話を受けようと思っている」
「なぜですか」
「今回の事件の様に向こう側の不祥事の証拠の確保とかもあるが、単純に教師に戻りた
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