二話
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たのは硬い地面にぶつかる感触ではなく何かに服の背中を引っ張られる感覚。のどかが一体何がと後ろを振り向く前に……
「無事か?」
言葉少ないながらも自分を気づかっていることが分かる言葉にのどかは顔を赤く染める。
引き上げるぞ、と言うネギの言葉も心ここに在らずと言った様子で聞いていた。
あの後、本を集めるのを手伝っていると神楽坂がやってきた。どうやら先程のを見ていたらしい。ガキに何であんなに力があるのかと問い詰められたので、無かったほうが良かったのか? それだったら彼女は助けられなかったが、と皮肉気に言ってやったら黙ってしまった。その後彼女は宮崎の手伝いをすると言って去っていった。去り際に睨みともう少ししたら教室へ向かえと言う言葉とともに。
「さて、来てみたはいいが」
中には複数……というか30を超える気配がある。教室という場所から予測するに自分の受け持つ生徒達+αがいるのだろう。問題は何のためにいるのか、だ。何時までもここで立っているわけにもいかず、扉を開けた。
「「「ようこそ! ネギ先生!!」」」
パーン、と音をたてて放たれるクラッカー。中から飛び出たキラキラした紙ふぶき等が扉を開けたネギに降りかか……らなかった。
「「「ふぇ?」」」
自分達の予想に反した結果にクラッカーを手に持っていた者達は素っ頓狂な声を上げてしまう。
「これは一体何の騒ぎだ?」
ネギは扉の影から姿を現し、そう問うた。
「なるほど、私の歓迎会か」
「そうそう、これからお世話になるしね!」
「先生が早く馴染める様に皆で準備したんだよ!」
部屋の中心へと連れられ、この騒ぎの真意を聞いたネギは生徒達から次々に声をかけられていた。最初はその容姿に似合わない雰囲気と言葉遣いに戸惑っていたのだが、ネギが決して悪い人物ではないと分かるやいなや直ぐに順応していった。
時間もそこそこに、ネギはようやく生徒達から開放されかけていた。それを好機と見たネギは、気配を消し、誰にも気づかれない様にそっと席を立った。
「刹那、あの先生をどう思う」
「普通ではないことは確かだな」
部屋の隅、壁にもたれながら二人の生徒が会話をしていた。その内容となるのは、今日クラスの担任となった若すぎる少年のことだった。
「そうだな。だが、私には彼の実力が全く探れないんだ」
「龍宮もか」
魔法を知る“生徒”の中では屈指の実力を持つこの二人をもってしても探ることのできない少年は一体どれほどの力を持っているのか。二人は頭を悩ませるばかりだ。
「何か悩み事かね?」
「「!?」」
突如かけられた声に二人の体が硬直する。頭の中に浮かぶのは等しくいつの間に、だ。
「ふむ、何を驚いている
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