Development
第二十七話 危機
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くなりたいんだけれど」
「そ、そう」
あれ? なんか気落ちしてるけどどうしたんだろう……あ!
「あ、あの鈴ちゃん」
「いいわ! 例え紫音さんが一夏に惚れたとして関係ないわよ。どんな結果になってもあたし達は友達だからね!」
あぁ……やっぱり勘違いしてるよ!? っていうか僕も迂闊だった、そうだよね、僕は紫音なんだから男子と仲良くなりたいなんて言ったらそうとられてもおかしくないよね……。
「あの、違う……」
「おやおやおや〜? なにやら面白そうな話をしてるじゃないの」
せめて誤解は解こうとしたところで、この場に絶対居合わせてほしくない人がそこにはいた。
「か、薫子さん!?」
そう、薫子さんだ。楯無さんもそうだけど、彼女らのような人種は確実に場をかき乱すんだよ……。
というより、何故彼女がここにいるんだろう。
「そう不思議そうな顔しなさんなって。転校生、それも代表候補生の専用機持ちなんて子がいたらそりゃ取材するでしょ。それに、なにやら1組のオルコットさんと決闘騒ぎになってるみたいだしね」
それもそうか、確か僕達も同じような感じで突撃取材されたなぁ。ちょっと前の学内新聞では織斑君やオルコットさんが取材されていた。その時にクラスのみんなと一緒に撮ったらしい写真を見て彼女がクラスである程度うまくやっているようなのがわかった。
……なのに何で決闘なんてことになってるのさ。
「決闘……ですか?」
「あぁ、そういえば紫音さんはお姉さまなんて呼ばれてるのよね。悪いけど、クラス対抗戦ではあの子には勝たせてもらうわよ」
「えぇ、別にそれは構わないけど……鈴ちゃんまでお姉さまなんて呼ばないでね?」
「あたしが勝つのは構わないんだ……って別にあたしはそんな風に呼ばないわよ」
って、なんだか話が逸れた気がする……何か大事なことを忘れてるような。
「で、記事の見出しは『転校生とお姉さま、熾烈な三角関係!?』でいこうと思ってるんだけど」
そうだった!? なんだかんだで弁解すらさせてもらえていない状況だった……。
「だから薫子さん? 私はそんなつもりじゃなかったんですよ?」
「え〜、だって織斑先生公認なんじゃないの? 随分買われてたみたいだし」
「え!? あの千冬さんに?」
あぁ……やっぱりこの人は。なんでいらないことを言って誤解を強めるようなことをするんだ……。
鈴さんがちょっと驚いたあとなんだかジト目になって僕を見ている。
「やっぱり紫音さんとは一度腹を割って話さないとダメそうね。そうだ、この後お風呂一緒にいきましょう、大浴場の場所がわからないからまた案内してほしいのよ」
……え?
「お、それはいいわね。私も付き合おうかな。あ、遅くなったけ
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