暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
傲慢の先にあったモノ 〜Lucifer〜
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だ」

気付かなかった。でも言われてみれば思い当たる。私ばっかり魔力を消費して、バエルの方は全然堪えてる様子はなかった。それがルシル君たちの言う神秘なのかな?って思っていたけど、そういうことだったんだ。

「残念だったな、欠陥品」

あんなに離れているのにハッキリと声が聞こえる。この空間の影響なのかもしれないけど、私にはよく判らない。それにしてもまただ。バエルはどうしてルシル君を欠陥品って呼ぶんだろう。そしてそれに反論をしないルシル君。それは自分が欠陥品であると認めてるから? 欠陥品。これだとルシル君がまるで作られた物みたいで・・・。

「なのは!」

「う、うん!」

ダメだ。そんなことを考えてる場合じゃない。“レイジングハート”の先端をバエルに向けて臨戦態勢に入る。

「確かに少し予定が狂ったが、なのはをAMFから解放することが本来の目的として発動したのがこの結界だ」

(結界・・・この世界が、結界・・・!?)

私たち魔導師が知って、そして使うものとは全然違いすぎる。これが魔術師にとっての結界ということなのかな。

「そんななのはと、お前の神秘に対抗する術を持つ私。さっきまでの展開とはいかないぞ」

「面白い。その方が飽きないから楽しみだよ!」

バエルの骨組みのような翼から、また虹色の光が噴出される。ルシル君とバエルの間に背筋が凍るほどの殺気が満ちる。ルシル君が一拍置いて、「その余裕面、すぐに変えてやるよ」そう言って消えた。

「おおおおおおッ!」

それは消えたように見えるほどの速い移動だった。バエルまでの距離を一瞬で縮めたルシル君がバエルに突っ込む。私もルシル君を追って飛ぶ、んだけど・・・

「速い・・・!」

追いついた時には始まっていた、ルシル君とバエルの殴り合いとも言える戦いに、私は干渉できない。しかもあまりにも速い打撃の応酬。下手に撃つと、さっきみたいにルシル君に当たる。でも待ってるだけじゃルシル君を手伝えないし、ヴィヴィオも救えない。

「レイジングハート。いつでも砲撃撃てるようにお願い」

≪All right. My master≫

『なのは。そこからバインドいけるか?』

ルシル君からの念話。正直あんな速いバエルにバインドを掛けられるかどうか。でも『やってみる! タイミングは!?』必ず掛けてみせる。やる前から出来ないなんて言えない。集中しろ、なのは。ヴィヴィオを思えばきっと出来る。パンッ!って大きな音がした。それはバエルの拳打をルシル君が掴み取った音。そしてバエルを抱くようにして、近くにある黄色い球体へと突っ込んで叩きつけた。

『今だ!』

≪Restrict Lock≫

ルシル君の合図に合わせて使ったのは、私が一番最初に覚えた魔法レ
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