暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
傲慢の先にあったモノ 〜Lucifer〜
[7/17]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
だ」
気付かなかった。でも言われてみれば思い当たる。私ばっかり魔力を消費して、バエルの方は全然堪えてる様子はなかった。それがルシル君たちの言う神秘なのかな?って思っていたけど、そういうことだったんだ。
「残念だったな、欠陥品」
あんなに離れているのにハッキリと声が聞こえる。この空間の影響なのかもしれないけど、私にはよく判らない。それにしてもまただ。バエルはどうしてルシル君を欠陥品って呼ぶんだろう。そしてそれに反論をしないルシル君。それは自分が欠陥品であると認めてるから? 欠陥品。これだとルシル君がまるで作られた物みたいで・・・。
「なのは!」
「う、うん!」
ダメだ。そんなことを考えてる場合じゃない。“レイジングハート”の先端をバエルに向けて臨戦態勢に入る。
「確かに少し予定が狂ったが、なのはをAMFから解放することが本来の目的として発動したのがこの結界だ」
(結界・・・この世界が、結界・・・!?)
私たち魔導師が知って、そして使うものとは全然違いすぎる。これが魔術師にとっての結界ということなのかな。
「そんななのはと、お前の神秘に対抗する術を持つ私。さっきまでの展開とはいかないぞ」
「面白い。その方が飽きないから楽しみだよ!」
バエルの骨組みのような翼から、また虹色の光が噴出される。ルシル君とバエルの間に背筋が凍るほどの殺気が満ちる。ルシル君が一拍置いて、「その余裕面、すぐに変えてやるよ」そう言って消えた。
「おおおおおおッ!」
それは消えたように見えるほどの速い移動だった。バエルまでの距離を一瞬で縮めたルシル君がバエルに突っ込む。私もルシル君を追って飛ぶ、んだけど・・・
「速い・・・!」
追いついた時には始まっていた、ルシル君とバエルの殴り合いとも言える戦いに、私は干渉できない。しかもあまりにも速い打撃の応酬。下手に撃つと、さっきみたいにルシル君に当たる。でも待ってるだけじゃルシル君を手伝えないし、ヴィヴィオも救えない。
「レイジングハート。いつでも砲撃撃てるようにお願い」
≪All right. My master≫
『なのは。そこからバインドいけるか?』
ルシル君からの念話。正直あんな速いバエルにバインドを掛けられるかどうか。でも『やってみる! タイミングは!?』必ず掛けてみせる。やる前から出来ないなんて言えない。集中しろ、なのは。ヴィヴィオを思えばきっと出来る。パンッ!って大きな音がした。それはバエルの拳打をルシル君が掴み取った音。そしてバエルを抱くようにして、近くにある黄色い球体へと突っ込んで叩きつけた。
『今だ!』
≪Restrict Lock≫
ルシル君の合図に合わせて使ったのは、私が一番最初に覚えた魔法レ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ