暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
傲慢の先にあったモノ 〜Lucifer〜
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エルは目の前で開いた穴に気付くが、今さら軌道修正が出来るような低速飛行でないため、そのまま穴に突っ込むしかなかった。創世結界。名は知らずともどういうものかバエルは知っていた。許されざる強欲たるマモンと許されざる色欲たるアスモデウスを取り込んだ際に手に入れた情報からによるものだ。
「行こうか、バエル。・・・この戦いの決着の場へ」
ルシリオンとバエルは同時に穴へと突っ込んで行き、玉座の間から姿を消した。
†††Sideなのは†††
ルシル君とバエルが、突如2人の間に出来た黒い穴に入って行って消えた。
「これに入れば・・・いいんだよね・・・?」
目の前に開いている穴に近付く。AMFをどうにか出来るらしいけど、少し不安がある。
「・・・ヴィヴィオ」
でもそんな弱気なことなんて言ってられない。ルシル君がたぶんこの穴の向こう側で待ってるはずだから、「よし・・・!」気合いを入れて、黒い穴に入る。穴に入った瞬間に判った。さっきまで辛かったAMFから解放されたことが。穴の中を少し進んでいたら「うあ・・・?」すごい光が私の視界を邪魔した。あまりの眩しさに両腕を目の前に構えて、その光から目を守る。
「なのは!」
私を呼ぶルシルの声。ここで光が弱くなったことで目を開ける。
「え・・・っ!? ここは、どこ・・・?」
さっきまでのゆりかご内に比べてあまりにも激変した光景が目の前に広がっていた。そこはすごく広くて薄暗い。唯一の明かりと言えば、地平線にある曙光らしいものだけ。上も下にも雲が渦巻いていて、どっちが空で陸地か判らない。
「AMFはどうだ、なのは?」
「ルシル君・・・?」
何かの文字が多く刻まれている蒼い球体の上に立っているルシル君がそう訊いてきた。私はルシル君のところまで飛んで、蒼い球体の上に降り立つ。するとさっきまでに消費していた魔力がすごい勢いで回復していくのが判る。この蒼い球体に乗っていると魔力が回復するみたい。それじゃあ他の赤色や黄色、緑色はどんな効果があるんだろう?
「あ、えっと・・・うん、大丈夫。AMFの影響はないよ。ねぇ、ルシル君。ここって・・・?」
「話はあとだ、なのは。来るぞ」
ルシル君の視線の先――大体500m先に、ヴィヴィオの体を乗っ取ったバエルが居た。いろいろと訊きたいことがたくさんあるけど、ルシル君の言うとおり今は戦いに集中しないと。
「さすがに魔力供給を妨害できなかったか。まぁ、AMFをどうにか出来ただけで十分か」
「魔力供給・・・?」
「ああ。バエルはどこからか――おそらく駆動炉から魔力を供給しているんだろう。AMFの中にあろうとバエルの魔力は一向に消費されてなかった。つまりは消費してもすぐそばから回復している、と思ったわけ
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