暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
傲慢の先にあったモノ 〜Lucifer〜
[5/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


『なのは。AMFの対応策をこれから行う。その方がなのはも楽だろ?』

『え? そんなことが出来るの・・・?』

ルシリオンは念話でなのはにそう告げ、なのははそれが出来るのか訊き返す。もしそれが可能なら、なのははこれ以上自分に負担を掛けさせるようなことをしなくともよくなる。そしてルシリオンはそれを行うことで、バエルの魔力供給をも防げると考えている。

『ああ。詳しい説明は全てが終わってからにさせてもらうが、それは可能だ。今からこの玉座の間に黒い穴を開けることになる』

『黒い・・・穴・・・?』

念話の最中にもルシリオンはバエルへと近付き、「ヴィヴィオは返してもらうぞ、バエル!」宙へと飛び立った、ルシリオンを追って飛ぶバエル。高機動の空戦が再開された。彼はバエルの繰り出す虹色の光を纏う拳打を捌きながら、“ヒミンビョルグ”の術式発動の準備をしていく。

『そう、黒い穴。そこにバエルを誘い込む。そして次に私が入る。なのはは後からそこに飛び込んでくれ』

「何を企んでいる欠陥品!」

「何だと思う? 当てられたらプレゼントを贈ろう!」

2人の拳が衝突し、玉座の間を揺らすほどの衝撃が生まれる。そこから拳打の応酬が始まる。バエルは必殺の一撃を、ルシリオンはそれを裏拳で捌いていく。

「我が手に携えしは確かなる幻想!」

ルシリオンが複製術式などを使用する際に必要な呪文(スペル)を詠唱。それを聞いたバエルは直感的に距離を取ろうとする。

「アクセルシューター!」

バエルの離脱を拒むように、なのははアクセルシューター15発による弾幕結界を展開。しかしバエルは“聖王の鎧”を展開し、アクセルシューターを受けながら無理やり突破する。

「取り込みやすいようにバラバラにしてくれる!」

“ルートゥス”14本がバエルの周囲に展開される。そして全弾ルシリオンへと向けて射出されていく。ルシリオンの「その程度の速さで、私の翼を落とせると思うな!」怒声が響き渡った。

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

12枚の剣翼アンピエルが彼の背から離れ、新たなに薄く細長いひし形の翼が10枚展開された。空戦形態ヘルモーズへと瞬時に移行し、“ルートゥス”の射線上から離脱する。

「空戦形態――それの対抗策くらいは組んでいる」

バエルの翼の先端からジェット噴射のような閃光が噴出する。

「いくぞ!」

ルシリオンへと一気に突進していくバエル。ここでルシリオンが笑みを浮かべながら同様に突進していく。ルシリオンの笑み。それに気付いたバエルが警戒する。しかし、その時にはすでに手遅れだった。

――聖天の極壁(ヒミンビョルグ)――

ルシリオンとバエルの間に黒い穴が開く。

「っ!」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ