暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
傲慢の先にあったモノ 〜Lucifer〜
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爆散する無数の蒼い閃光。そこに中級術式最強の連続砲撃ミカエルを発動。背にある22枚の蒼翼をバエルに向かわせ、連続砲撃を叩き込む。それと同時にバエルを閉じ込める檻を形成していく。砲撃なんて間接的な滅びではなく、この手による直接的な滅びのために。

「これで私たちの勝ちだ、バエル・・・!」

檻が完成する前に飛び込み、完成した檻の中で向かい合う。

「イヤダ・・・オレハ・・・・ミトメナイ・・・」

両腕両足を完全に砕かれ、残すところ胴体と頭部のみのバエルが呻く。

「認めない? それこそ私が認めない。バエル、貴様はやりすぎた。私の大切な友を傷つけた罪。この世界の本来辿るべき道筋を混乱させた罪。スカリエッティに代わって、貴様が償え・・・」

バエルの頭を鷲掴みにする。

「これで終幕だ・・・!」

バエルの体内に、私の神秘を侵食させる。その結果起こるのは、

「ッアアアアアア・・・――」

内部からの破裂。胴体部の至るところから破裂が連続して起きる。そして最後は鷲掴みにしている頭部が破裂した。

「・・・さらばだ」

レリックは完全に砕け、バエルも消滅した。

†††Sideルシリオン⇒なのは†††

ヴィヴィオが煙を引きながら白い球体に落ちていく。

「レイジングハート!」

≪Floater≫

ヴィヴィオに浮遊効果の魔法フローターを使う。これで、あの球体に叩きつけられる心配はなくなった。

「ヴィヴィオ!」

頭上で起こっているルシル君とバエルのとんどもない戦いを余所に、白い球体の上で倒れているヴィヴィオに近付こうとした。

「来ないで・・・!」

だけどヴィヴィオは私を制止させる言葉を言い放った。どうして?って思う前に、必死に立ち上がろうとするヴィヴィオを見て思い出す。それは以前、ヴィヴィオが転んだ時のこと。

「1人で・・・立てるよ・・・。ママと、約束したから・・・大丈夫だよ・・・わたし、強くなるから・・・」

あの時は1人で立てなくて、フェイトちゃんとシャルちゃんに起こしてもらった。そして今、ヴィヴィオは1人で立とうとしている。

「ヴィヴィオ・・・!」

ゆっくりと立ち上がったヴィヴィオの元に急いで向かって、強く抱きしめる。

「なのはママ・・・」

「ん? なに、ヴィヴィオ・・・?」

「大好き・・・」

「っ! うん・・・うん。ママも、ヴィヴィオのことが大好き・・・!」

無事で良かった。帰ってきてくれて良かった。こんなにも辛い目に遭っても、それでも強くなってくれて良かった。

「ヴィヴィオ・・・」

「ルシルパパ・・・。ありがとう・・・」

「ああ。どういたしまして・・・ヴィヴィオ」

見ればルシル君の目に
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