暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
傲慢の先にあったモノ 〜Lucifer〜
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輝く無数の黄緑色の光球と“ルートゥス”が7。サタンのレーザーと、ルシファーの“ルートゥス”だ。なのはには神秘(アレ)らを防ぐことは出来ない。

「なのは!」

「っ・・・!?」

私の声に、なのはもようやく自分が置かれた立場が解ったようだ。頭上を見上げ、すぐさまそこから離脱しようとするがおそらく間に合わない。今から防性の複製術式じゃ遅すぎる。ならば・・・

女神の聖楯(コード・リン)!!」

制限の解かれていない上級術式を使用する。レーザー群ならもっとランクの低い術式でもいい。だが“ルートゥス”は別だ。アレを防ぐなら相応の神秘がないといけない。魔力炉(システム)が軋みを上げる。だから何だと言うんだ。私よりなのはの命を優先しろっ。

『ルシルパパ!』

胸の痛みを無視してバエルの方へと視線を戻す。そこには捕縛結界を粉砕し、“ルートゥス”を右手にしたバエルが居た。虹色の閃光を噴き出す翼。一気に加速してすぐ目の前に現れ、バエルは“ルートゥス”を振り上げる。

捕縛結界(アレ)をこうも簡単に・・・!?」

もう少しはイケると思っていたが、これには驚きを隠せない。すぐさま“グングニル”を取り出し迎撃に移る。“グングニル”を「はぁぁぁああああっ!」“ルートゥス”に向けて斬り上げる。だが“グングニル”は “ルートゥス”を――そしてバエルをすり抜ける。私は勢い余って体勢を崩してしまった。

「っ、幻影・・・!? しまっ・・・!」

気付いた時にはすでに遅く、バエルが私の懐深くに侵入し・・・

――プラズマスマッシャー――

フェイトの砲撃魔法プラズマスマッシャーを放った。虹色の雷光が至近距離で爆ぜる。

「っぐぅぅぅ・・・!」

全ての魔力を防御に回す。リン発動の所為で上手く魔力が精製できないが、ないよりはマシだ。本来、ただの魔法ならこうも苦労しないが、神秘が加算されている以上はこれくらいはしないと落とされる。

『ルシルパパ!』

「しぶといな・・・!」

「ルシル君!」

未だに続くレーザー斉射の中、なのはが心配してくれる。ヴィヴィオも自分の方が辛いというのに・・・。

「だから、負けられない!」

ようやく砲撃が途切れた。結構危なかったが、なんとか耐えきることが出来た。だがそれでバエルの攻撃(ターン)が終わったわけじゃなかった。バエルに頭を鷲掴みされる。それを外そうとするが思っている以上に力が強い。

「潰れてしまえ!」

私の頭を掴んだまま高速飛行に入るバエル。これから何をするのか嫌でも解る。この“聖天の極壁ヒミンビョルグ”での戦い方だ。私がよく使う、結界内に点在する球体にでも叩きつけるつもりだろう。

「高町なのはと共に逝くがいい。その後でゆっくりと取り込
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