暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Memento mori.〜Asmodeus〜
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「ペッカートゥムと言ったらペッカートゥムのことよ!」
「ちょっ、シャル・・・!」
「何をするんだい、君は!?」
思いっ切りスカリエッティを揺する。
「アスモデウス! ルシファー! マモン! サタン! レヴィヤタン! ベルフェゴール! ベルゼブブ! 忘れたなんて言わせ・・・まさか・・・!」
掴んでいた胸倉を離す。
「私が誰か・・・解る?」
自分自身に冷静になるように言いつけて、スカリエッティに問いかける。もし私の推測が間違っていたら、スカリエッティは3rd君って私を呼ぶはず。当たっていたらきっと・・・。
「君が誰か? 生憎と私は興味のないモノは覚えないようにしていてね。すまないが君の事は知らないよ」
冷静になったスカリエッティがそう答えた。やっぱり。私とルシル――“テスタメント”やヤツら“ペッカートゥム”の記憶が丸ごと消えてる。これで良いのか悪いのかは私には上手く判断出来ない。ううん、きっとこれで良かったんだ。そんな知識は残らない方が良いに決まってる。
「そんなことより私の
戦闘機人
(
さくひん
)
やゆりかごはどう――おふっ?」
鳩尾に1発お見舞いして、スカリエッティの意識を強制的に刈り取った。私にとってスカリエッティはもうどうでもいい。あとは管理局でどうにかしてもらおう。
「えっと・・・シャル・・・?」
「
スカリエッティ
(
これ
)
は私が運ぶから」
スカリエッティの襟首を掴んで引き摺りながら運ぶ。そしてようやく出口に到着。久しぶりって思える太陽の光を浴びた。
「フェイト執務官! 騎士シャルロッテ! ご無事でしたか!」
シスターが私たちに気付いて声をかけてきてくれた。そこで引き摺ってきたスカリエッティを教会騎士の方々に引き渡した。引き摺った所為でさらにボロボロになったけど、もうどうでもいいよね。
「シスター達も無事だったんですね」
「はい。ウーノという戦闘機人は思っていたより簡単に倒せたので。そちらの方は大丈夫でしたか・・・?」
フェイトとシスターのやり取りを聞いて疑問。アスモデウスに支配されたはずのウーノが弱かったって話。ならどうしてアスモデウスは、ウーノが強いって思わせるようなことを言ったのか。推測だけど、私1人だけを相手にしたかったんだと思う。私1人に対してアスモデウスとレヴィヤタンの構図を目指し、そして失敗した。フェイトが残って、レヴィヤタンが裏切った。それがアスモデウスのミス。今となっては過ぎたことだからもう興味はないけど。
「もうここは大丈夫かな」
スカリエッティとセイン、トーレとセッテが連行されていくのを見る。ここでやることはもうない。ならルシルとなのはが居るゆりかごを目指すだけ。
「シャル・・・?」
「それじ
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