暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Memento mori.〜Asmodeus〜
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、居合い抜きのように構えて一気に“ルートゥス”を一閃。

――牢刃・弧舞八閃――

アスモデウス、というより黒いレリックに向けて放つ、防避不可の八閃。一閃された“ルートゥス”をまずは切断していく。そして八閃がアスモデウスに届いて斬り裂く、というところで私は見た。安堵と満足。そして、してやったり、という表情を浮かべたアスモデウスを。

「「・・・・」」

すれ違ってお互いが背を向けている。手応えはあった。確実にアスモデウスと“レリック”を切断した。

「ここまで・・・ね・・・。精々気をつけるといいわ。・・・ベル・・ゼブブが・・・動きだした・・・・ことだし・・・」

背後から聞こえたアスモデウスの声。アスモデウスの確実な最期を見届けるために振り返る。そこには足元から光の粒子となって崩れていくアスモデウスが居た。

「・・・フフ・・・見物だわ・・・この先・・・どんな・・・・ルシ・・・ファー・・・」

そして黒い“レリック”は粉々に砕け散って、アスモデウスも完全に消滅した。“キルシュブリューテ”を魔力に戻して消す。

「・・・・」

「シャル・・・勝ったの・・・?」

アスモデウスが消えたことで、安堵の表情を浮かべてるフェイトがそう訊いてきた。

「うん、勝った。ここでやることはやったから、私はここを出たらゆりかごに向かう」

ヴィヴィオの側に居るベルフェゴールに、もういないはずのルシファー、そして今知ったベルゼブブ。最悪を考えれば、この3体がゆりかごに集結してる可能性が出てきた。

「ん・・・う・・・ん・・・?」

スカリエッティが呻いて、そして目を開けた。あそこまでボコボコにしたのにどういう体の頑丈さなんだろう。

「・・・広域次元犯罪者ジェイル・スカリエッティ・・・あなたを逮捕します」

フェイトの目的、スカリエッティの逮捕。それに立ち会うのが私になるなんて・・・。

「・・・っ! な、何故・・・!? 何故君がここに居る・・・!? ゆりかごは!? どうなっているんだい!?」

錯乱状態。まさか乗っ取られていた間の記憶がない・・・? ま、起きたんなら少し話を聞かせてもらおうかな。スカリエッティの胸倉を掴んで尋問、場合によっては・・・。

「スカリエッティ。ペッカートゥムとはどうやって知り合った? ヤツらの目的は? ヤツらの残りはどこに居る?」

どうせヤツらの全てを把握してるわけない。だけどどこに居るのかくらいは知っているはずだ。

「き・・・君は誰だい・・・? それにペッカートゥム・・・? なんだいそれは? いや、そんなことより私は・・・・私は・・・?」

「「え?」」

フェイトと2人して気の抜けた声を出す。ちょっと待って。いやいやいや・・・演技ですか、それは?

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