暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Memento mori.〜Asmodeus〜
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かも。そして黒く染まるレリックに重なるようにして立っている半透明なアスモデウス。

「一気に決める!!」

あの黒い“レリック”が、今のアスモデウスということらしい。ならば“レリック”を破壊すればいいだけだ。でもやっぱりそう上手くいかないのが常というやつで・・・。

「やってくれたわね・・・!!」

目を見開いたアスモデウスからレーザー群が掃射されてきた。床に刺さっている“キルシュブリューテ”を引き抜く。スカリエッティの体じゃない以上は、アスモデウスの命を心配する必要はない。だからここからは魔導師じゃなくて魔術師としての戦いに切り替える。

「それが界律の守護神(わたしたち)の仕事だから・・・よっ!」

――凶牙奈落刃(シャッテン・ヘレ)――

私の持つ闇黒系固有魔術・最強の一撃を放つ。大きな影で構成された刃が7つ。それが螺旋状――ドリルのようになって突っ込んでいって、レーザー群を粉砕していく。

「フェイト! そこに倒れてるスカリエッティ(バカ)を連れて離れてて!!」

折角死なせないようにして頑張ったのに、ここで巻き込んで死なせたら泣く。フェイトが「うん!」って頷き返して、スカリエッティの両足を持って引き摺って避難したのを確認。

「こんな時でも人間を気にするなんて・・・!」

「可笑しい? 私もそう思う・・・だけど・・・!!」

“ルートゥス”の散弾雨。一体どれだけ持っているんだろうか? それに続いてレーザー群、無数のページが襲い掛かってくる。

「これがホントの私なんだ!!」

“界律の守護神テスタメント”の私しか知らないなら可笑しいだろう。だけど魔術師の、本当の私なら・・・。

――双牙炎雷 双牙氷風 双牙凶閃――

「滅牙・翔破六天刃!!」

属性複数同時使用の術式“双牙”の奥義の1つを放つ。この世界じゃ2度目の使用。だけど威力は前回の十数倍。当然アスモデウスの攻撃を・・・

「うえっ? 相殺しか出来なかったの!? 思ってた以上に・・・強い!」

突き破ってそのまま直撃させるつもりだったのに。まさか、スカリエッティの体から出たことで本来の力を出してる・・・?

窮屈な肉体(スカリエッティ)から出ればこんなものだわ。三番。私が完全に消されるまでの間、もう少しだけ付き合ってもらうわ」

半透明なアスモデウスの体の中心、大体心臓辺りに有る黒い“レリック”がひと際強く輝く。その光は魔力のような、神秘のような曖昧な感じがする。

「消される・・・?」

それより消されるってどういう・・・ううん、深く考えないでおこう。どちらにしても殺ることには変わりないから。

――閃駆――

――ライドインパルス――

一瞬でお互いが間合いを詰めて、私は“キル
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