暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Memento mori.〜Asmodeus〜
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。それで1枚残らず燃やし尽くす。燃えカスが降っている中、それを無視してアスモデウスに突撃をかける。フェイトの元へ行くよりも攻撃手であるアスモデウスを真っ先にどうにかした方がベストだって判って。

「フェイト!!」

念話よりこっちの方が早い。だから声に出して呼んだ。アスモデウスがこっちを見て、フェイトは次の行動に移るためにアスモデウスから離脱。

「さぁ踊りなさい!」

「くっ、こんのぉぉ・・・!」

そしてさっきと同じようにレーザー群が私に向けられて放たれた。でも至近距離での発射じゃないから容易く回避できて弾くことが出来る。

――真紅の両翼(ルビーン・フリューゲル)――

突撃し続けながら、背に真紅の翼を展開。疾走から飛翔に変わる。そのおかげでレーザー群が私を捉える事が出来なくなった。レーザー群の合間を縫ってアスモデウスへ最接近。そしてアスモデウスの持つ二振りの“ルートゥス”を“キルシュブリューテ”で弾き飛ばす。

「っ! しまっ――」

勢いよく弾き飛ばした衝撃でアスモデウスの両腕が大きく開いて、かなり無防備になった。そこで私は“キルシュブリューテ”を手離す。これで攻撃したら死ぬからね、スカリエッティが。攻撃態勢に入った私を見て離脱しようとするアスモデウスを、大きくした紅翼で覆って閉じ込める。

「何をするつも――」

紅翼の中で向かい合う私とアスモデウス。もしアスモデウスの姿がスカリエッティだったなら絶対にこんなことはしないけどね。

「こうする・・・のっ!!」

魔力を乗せた全力の右ストレートを、アスモデウスの腹に叩き込む。

「っがあはっ・・・!?」

紅翼を開放して、拳打の衝撃で吹っ飛ぶアスモデウスを見送りつつ“トロイメライ”を再起動。アスモデウスが吹っ飛ぶ先に居るのは、砲撃準備を終えていたフェイト。

「トライデント・・・・スマッシャァァァーーーーッ!!」

「グランツ・・・フォーゲル!!」

吹っ飛んでいるアスモデウスを挟撃する私とフェイトの砲撃魔法。それに対処できるほどの余裕がないアスモデウスは黄金と真紅の閃光に飲まれた。ここで手を抜くつもりはない。フェイトを巻き込まないように気をつけて・・・

「当り! もう1発!! 持ってけドロボー!!」

≪Glanz Vogel≫

トドメのグランツ・フォーゲルをぶっ放す。起こる大爆発。このアジトを揺らすほどのもの。

「・・・あ」

もしかしてやりすぎたかもしれない。・・・まっ、いっか。煙が晴れていって、ようやく視界がクリアになる。

「「・・・・」」

始めに目にしたのは、倒れ伏している白衣を着た紫色の髪のスカリエッティ。見た目で判断すれば無傷っぽいけど、たぶん笑えないほどのダメージを負ってる
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