暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
誰がために君は・・・ 〜Leviathan〜
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いる口の間。一気に懐に入り込んで必殺の一撃を放つ。それでわたしの勝利だ。
「・・・くらえぇぇーーーーッ!」
――Mors certa/死は確実――
「あ」
ベルゼブブの顔面にぬいぐるみを押し当てて一撃。神秘の爆発が起きる。そして吹き飛ぶ。自分の防御なんて捨てていたから当然。次に目を開けたら、太陽の光がわたしに降り注いでいた。建物の外まで吹き飛ばされたようだ。倒れていた上半身を起こして見渡す。
「・・・!」
そこにベルゼブブは居た。わたしの一撃によって消し飛んだ左腕を庇うような姿勢で立っているベルゼブブが。斃しきれなかった。もう位相転移は使えない。
「や・・・て・・・くれまし・・・ね・・・」
顔面左側部、特に口のあたりが削れて無くなってる。それでも喋れるのだから恐ろしい。
「・・・わたしは・・・誓った・・・守るって・・・。・・・わたしは・・・約束した・・・また会えるって・・・! その2つが・・・ある限り・・・わたしは・・・負けない、諦めない・・・!」
それが今のわたしを支える大切な柱。この2つがあるからこそわたしは何度でも立って見せる。ぬいぐるみに最後の力を集束させる。これが本当に最後の一撃になる。一切の手加減なし。“界律”はこの程度じゃ動かないのは解ってる。ベルフェゴールがいくつもの世界に刻んだ紋様がある限りは。だからこそのこの一撃を。
「・・・生まれて早々・・・さよなら・・・ベルゼブブ・・・」
たぶんあのベルゼブブは生まれてから1日も経ってないはず。あまりに短いその存在時間。わたしの大切なもののために・・・ここで・・・。
「斃す!!」
――Deus Caedere/神殺し――
撃った。止めの一撃を。一直線にベルゼブブへ飛んでいく神秘の塊。これで決着だ。だけど油断はしない。最後の最後まで、ベルゼブブが完全に消え去るまでは。
「く・・・っ!」「むぅ・・・!」
そしてそれは起きた。わたしの一撃と、ベルゼブブが遅れて放った一撃が衝突した。あんな状態でもあの攻撃が出来るなんて予想外だ。てっきり両手がないと使えないって思っていたから。相殺されたわたしの一撃。けどすぐに行動を移す。油断せずに身構えていたことが良かった。
「まだ・・・終わりではありませんよ・・・!」
わたしに向かって疾走してくるベルゼブブ。位相転移は使えない。使ったら自壊していくしかないから。だから自分の足で回避を行う。けど、向こうの方が圧倒的に速い。
「いきますよ!!」
「っぐ・・・!」
右拳がわたしのお腹に突き刺さる。お腹付近から、ヒビが入ったと思われるパキッて音が聞こえた。吹き飛ばされる前に、ベルゼブブの左腕にしがみ付く。そして再度ゼロ距離砲撃を放つ。ぬいぐるみから発せ
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