暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
天秤崩す者 〜Dea deletionis〜
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今のヴィヴィオは完全武装といったところだ。変化を終えたことで用がなくなったのか、ヴィヴィオを包み込んでいた虹色の光球が砕け散る。
「これで完成だ、欠陥品。“天秤崩す者デア・デーレーティオー・バエル”。戦い辛いだろう?」
『いやだ! たすけてママ! パパ!』
「ヴィヴィオ!?」
「なに!?」
ヴィヴィオからの助けを求める念話が届いた。体は支配されてしまっていても精神が尚も抗い続けている。これはヴィヴィオの精神の、心の強さか、それともバエルの企みの一環か・・・。
「なのは! こうなれば2人でヴィヴィオをバエルの支配から救い出す!」
「え、うん! 指示して、ルシル君! 私はそれに従うよ!」
「防御は私が受け持つ。なのはは攻撃だけに専念。君の魔力ダメージでヴィヴィオに巣食っているレリックを破壊する。そのあとは私に任せてほしい。バエルを引き摺り出し、止めを刺す!」
「了解!」
私の攻撃ではヴィヴィオの体に必要以上のダメージを与える可能性がある。なら、なのはに攻撃を任せるしかないだろう。
「フッ、やはりそうきたか。それで私に勝てるか試してみるといい」
『や・・・だ・・・。ママ・・・パパ・・・・いや・・・』
涙声の念話。それも少し弱弱しくなっている気がする。これは急いだ方がいい。待っていろ、ヴィヴィオ。今すぐにバエルから救い出してやる。
「いくぞ!」
「うん! レイジングハートっ、ブラスターシステム、リミット1リリースっ!」
≪Blaster set≫
・―・―・―・―・
「ソイツらを殺してぇぇぇーーーーっ!」
涙を流すルーテシアが何度目かの悲鳴を上げる。それに応じ、白天王もガリューも武装を完全解放した。スカリエッティの施した条件付けを利用した洗脳技術であるコンシデレーション・コンソールを、クアットロの手によって起動されたことで、ルーテシアは暴走状態に陥っていた。。
影響下のいる者の自我を喪失させ、怒りや悲しみなどの感情を強化、そして肉体や精神の限界を無視した能力強化の果てに、全てを破壊衝動へと持っていく技術。四方にいる地雷王が雄叫びを上げる。それは主ルーテシアから伝わる苦しみゆえか、それとも悲しみゆえか・・・。
「白天王、ガリュー・・・殺して・・・ころ――」
「ルーテシア!!」
「っ!?」
突然響いたルーテシアを呼ぶ第三者の声。その場に居たエリオとキャロを含めた全員がその動きを止める。キャロとルーテシアの間の空間が波打ち、そこから許されざる嫉妬たるレヴィヤタンが姿を現す。レヴィヤタンの姿を見たエリオとキャロの心の内に絶望が満ちる。ルーテシアの救援に来たのは“ペッカートゥム”の1体というのが判ったためだ。2人はどうすればいいかも判らず
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