暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
彼女の選ぶ道
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の2人は強いよ?」

「なるほど。確かに魔法で傷をつけられるのは問題だわ。けど、そこの魔導師2人に遅れをとるほどに私が弱いと思っているのかしら? そこの2人がAMFと呼ばれるこの中で、十全の力が発揮できないのは分かっているのよ?」

そう言ってアスモデウスは一度口を閉じた。するとスカリエッティの目と口から勢いよく真紅の髪が溢れ出して、その体を包み込んだ。それを見たフェイトとシスター、残りの戦闘機人セインは何度目かの絶句。すぐに髪の毛の塊と化したスカリエッティからフェイトは離れて、“バルディッシュ”を構え直す。スカリエッティの体を包み込んでいた髪がバラけて、その中からアスモデウスの肢体が見えた。 
  
「これで少しは戦いやすくなったわ」

この目で実際に見るのは初めてなアスモデウスの姿。上から下まで全てが真紅とは・・・なんか目が痛い。

「・・・ドクター・・・?」

セインが覚束ない足取りでアスモデウスへと近付こうとする。もちろんそんなことはさせない。私はセインの肩を掴んで止める。

「セイン。AMFを解除するにはどうすればいいの?」

私は気にならないけど、フェイトとシスターにとってここのAMFはかなりキツい。アスモデウスの言うとおり、2人は強いけど十全に力が発揮できないならまずい。ならここのAMFを制御している場所を先に叩く必要がある。

「教えて。あなた達のためにも、スカリエッティのためにも・・・」

「・・・ウーノ、あたし達ナンバーズの一番。そのウー姉を止めれば・・・たぶん・・・」

「ありがとう、セイン。シスター、この子と一緒にウーノのところへお願いします」

敵でもある私にちゃんと答えてくれたセインに感謝を告げる。

「え、しかし・・・」

シスターは私やフェイト、セイン、そしてアスモデウスとレヴィヤタンを見回す。シスターの心配はもっともだけど、AMFがある状況じゃ私の考えは上手くいかないと思う。なら戦力を削ってでもAMFをどうにかする必要がある。

「シャル。アコース査察官に任せられないかな・・・?」

アコース査察官か。それも1つの手だけど、戦えるのかなぁ・・・? あの猟犬たちにも戦闘能力はあるとは聞いているけど・・・。

「ロッサならきちんと戦えますよ。無限の猟犬の戦闘能力はかなり高いですから」

私の考えていることが解ったのか、シスターが私の心配を晴らした。

「本当にそれでいいのかしら? ウーノは私の支配を受けているわよ。あの緑色をした半透明な獣だけで勝てるわけないわ」

せっかく晴れた心配がさっきより遥かに強くなる。シスターもその言葉を聞いて「ロッサ」と心配している。

「シスターとセインはウーノのところへ。アコース査察官を手伝ってください。それでいい
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