暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
聖地より蘇る翼
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トレーニングルームから飛び出して、なのは達と合流するために私たちは走り出した。手っ取り早くアースラブリッジへと移動している中、ブリッジへと続く廊下の途中でなのは達と合流出来た。言葉を交わすことなく、廊下に展開されている現状を表示しているモニターに目を移す。
地上本部の切り札とも言える魔力砲台、“アインヘリヤル”から撤退する戦闘機人。アコース査察官とシスターシャッハがスカリエッティのアジト前で戦っている光景。戦闘機人を表してる点滅が地上本部へ向かっていく地図。そしてある1つのモニターに映った1人の騎士を見たルシルが、「ゼ、ゼスト・・・さん・・・?」って驚愕した。

「この騎士のことを知っているのか、セインテスト」

「あ、ああ。ゼスト・グランガイツ。首都防衛隊所属のストライカー級魔導師、いや騎士か。クロノの謀略による各部署研修地獄で、僅かな時間だったがお世話になった人だ。8年前に亡くなったと聞いていたが・・・・生きていたんだな・・・」

ルシルの話を聞いたシグナムは「・・・・そうか」って、それ以上深く聞かなかった。映像が切り替わったモニターに映る戦闘機人を見て、ここに居る全員が息を呑んだ。何故ならそこに映っていたのは、拉致されていた「ギンガ・・・!」だったからだ。
そこに、『さぁ、いよいよ復活の時だ』って流れてきたのはスカリエッティの声。モニターに映るのはどこかの森林地帯。その森林が徐々に浮かび上がっていく様がモニターに流れる。完全に浮かび上がったそれは森林なんかじゃなくて・・・戦艦?

『見てくれているかい? スポンサー、管理局、そして聖王教会の諸君。旧暦の時代。数多くの世界に破壊の猛威を揮った、古代ベルカの悪夢の叡智。君たちが忌避しながらも求めていた絶対の力。それがこの、聖王のゆりかごだ』

新たに浮かび上がるモニターに、玉座と思しき物に座らされたヴィヴィオが映し出された。そして、そのヴィヴィオの座る玉座の隣。私を一度は撃墜したあの白髪の女が笑みを浮かべて立っていた。

『聖王のゆりかごは、幾歳月も待ち望んでいた主をついに得た。古き技術と叡智の結晶は今、その力を大いに発揮し、再び世界を席巻する』

『いやぁぁああああああっ! いたい、いたいよ! こわいよ! たすけて、ママぁぁ! パパぁぁ!』

「いや・・・ヴィヴィオ・・・!」

なのはがショックのあまりに立ち尽くして、フラッと倒れそうになるのをフェイトが支えた。

「・・・屑が」

ルシルが一言漏らした。完全ブチギレてる。スカリエッティ、お前、この世で一番敵に回しちゃいけない、怒らせちゃいけない男を怒らせたよ。とは言え私だってもう耐えられない。ヴィヴィオがあれほど苦しんでいるのに何も出来ないなんて。助けを求めているのに、今は見ていることしか出来ない。怨む
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