暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
聖地より蘇る翼
[6/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ルの表情は若干落ち込み風。そのルシルの言葉と表情に、リインは「違いますー!」と必死に否定開始。ルシルはそんなリインを見て笑うだけ。リインは顔を赤くしてプンスカ怒り始めた。からかわれたことに気がついたみたい。あはっ、リインってばすっごく可愛い。

「そんなことより。もう大丈夫なの、ルシル君?」

なのはが心配そうな表情でルシルに聞く。ルシルの側で怒っていたリインは「そんなことより!?」って言ってショックを受けてる。それを無視するルシルは「ああ。もう大丈夫だ」と答えて、体を軽く動かした。

「うぅ、リインは、リインは・・・(泣)」

「あぁ、落ち込んじゃった。ルシルもなのはもからかい過ぎ」

リインを手の平の上に座らせて、頭を優しく撫でる。なのはは「?」の表情。天然だったらしい。ルシルは「ごめんごめん」と笑いながら、私と同じようにリインの頭を撫でた。

「なのはさんもルシルさんもひどいです」

それから4人で軽く今後の事について話して、なのはとリインと別れた。目指すはトレーニングルーム。

「ルシル!」

デジャヴ。廊下の奥から来るのはフェイトとシグナム。

「もういいの、ルシル!?」

フェイトが全力ダッシュで駆け寄ってきた。私はシグナムと目を合わせて苦笑。

「さっきもなのはとリインに言われた。答えは問題なしだよ、フェイト。そうだな・・・全快率で言えば90%。残り10%はこれからだ」

フェイトはそれを聞いて「どういうこと・・・?」首を傾げてる。

「これからシャルと軽く模擬戦をするんだ。2日も眠っていた所為で体が鈍って仕方がない」

「え、大丈夫なの? さっき起きたばかり・・・なんだよね?」

フェイトの心配そうな表情とは裏腹に、シグナムの目が怪しく光ってる。シグナムってば、私が相手をしよう、とか言い出さなければいいんだけど・・・。

「これからすぐにでも六課は動くんだろう? なら少しでも役に立ちたい。だが、こうも体が鈍っているとかえって足手まといになる。それだけは避けたい」

「なるほど。なら私があい――」

「シグナムは時間」

「・・・むぅ」

シグナム撃沈。そんなシグナムが可笑しくて笑ってしまう私たち。それからなのは達と同じように少し話をしてから、2人と別れた。

「なんかすごいね、ルシル。会う人会う人に心配されるなんて」

「私が眠っている間、君も似たような体験をしたんだろ?」

「まあね」

ここのみんなは本当に優しい。だからこそ守りたい。“絶対殲滅対象アポリュオン”の連中に滅ぼさせたりはしない。絶対に・・・。ようやくトレーニングルームに着いて、模擬戦の準備を始めようとした時、艦内にアラートが鳴り響いた。

「ルシル!」

「ああ!」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ