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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
聖地より蘇る翼
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えることが出来ないし、ルシルの現状についても把握できない。
「ギンガとヴィヴィオの捜索も今日からだし、早く起きないと・・・置いて行くよ?」
起きないなら置いて行く、我ながらあんまりな話だ。こうしてルシルが眠り続ける原因をつくったのが私だというのに。
「・・・ルシ――」
「・・・今・・・起きたよ・・・」
「っ、ルシル!」
横になっているルシルの目がうっすらと開いて、僅かに焦点が合わない目で私を見る。でも一度眼を閉じて、開いた時にはもうしっかりと焦点が合っていた。
「・・・私の意識が落ちてから・・・どれだけ時間が経過した?」
「2日だよ、ルシル。私を完治させて、すぐルシルは倒れた」
ルシルはゆっくりと深呼吸して、意識をさらに覚醒させていく。視線を巡らせていることから、自分の居場所を探っているのかも。
「ここはアースラだよ、ルシル。勝手だったけどここに運んでもらった」
「・・・そうか。アースラに・・・懐かしいな」
体を起こして、ゆっくりとベッドから降りて立ち上がった。ルシルが背伸びをしたことで、ルシルの体のあちこちがポキポキって鳴っている。
「エイルの副作用の強制休眠が2日か。思っていたより早く回復したようだな」
最後に首を鳴らしたルシルの顔色は良好。どうやら完全復活のようだ。
「六課の現状は?」
いきなり真剣な顔になったルシル。さっき私が話している時にはまだ起きていなかったということか。
「あ、うん。方針としては、レリックの捜査という名目でスカリエッティ一味の追跡かな。当然誘拐されたギンガとヴィヴィオを捜索、救出することも入ってる。事に当たるのは今日中ってこと。大体こんなところだね」
大まかな方針をルシルに告げる。ルシルは少し逡巡した後に、「そうか」と呟いた。
「しかし、体が鈍って少し重いな。シャル、少し付き合ってくれ」
「あはは、了解。私もそうだったもん。4日も寝てれば当然だけどねー」
そうして部屋を出てトレーニングルームを目指す。ルシルは廊下を歩きながら辺りを見回して「本当に懐かしい」って呟いてばかり。ちょっと年寄りくさいよ、ルシル・・・って年寄りか、実際。
「おかしなことを考えてないか?」
「べっつにぃ〜」
トレーニングルームに向けて歩いていると・・・
「あーーーーっ! ルシルさんが起きてますーーっ!!」
「ルシル君!」
廊下いっぱいに響き渡るリインとなのはの声。さっき過ぎた曲がり角の向こうから2人が向かってきた。
「そんな大きな声を出して・・・」
「だってルシルさんが起きてるんですよ!?」
「それは私が起きていると問題がある、と捉えてもいいのか?」
リインに訊き返したルシ
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