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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
聖地より蘇る翼
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する“ルートゥス”が鈍く光る。貫かれたところより溢れるのは血ではなく真紅に輝く光の粒子。アスモデウスを構成しているモノが静かに乖離していき崩壊していく。さらに追撃するかのように、無数のページがアスモデウスを囲んでいく。その衝撃でもう片方である右側の団子が解け、地面に着くほどの真紅の長髪が露になる。
「・・・あ゛・・・あ゛あ゛あ゛・・・ルシ・・・ファー・・・」
「安心しておけアスモデウス。
大罪
(
おれたち
)
の当初における目的も完遂させる。これは俺個人の目的だからな。あの御方の邪魔をするような真似だけはしない」
アスモデウスの構成していたモノが全て粒子となり、その姿が消滅した。そしてその粒子を含めたアスモデウスの“力”がルシファーへと流れ込む。ルシファーはベルフェゴールへと姿を戻した後に左胸を強く押さえ、静かにこの場から姿を消した。
†††Sideはやて†††
「シャルちゃん、ホンマにもう大丈夫なん?」
「おかげさまで。ルシルの治療のおかげで無事に完治したよ。完治するまでに4日も掛かるなんて思いもしなかったけど・・・」
「ですが本当に良かったです。僕はもちろん、六課一同心配していましたから」
「ありがとう、グリフィス」
アースラに本部を移してから6日目の今日。これから今後の方針について隊員たちと話すためにグリフィス君を含めた3人で廊下を歩く。私の隣を元気よく歩くシャルちゃんは、2日前には治療を終えて私たちと合流した。
シグナムやエリオと模擬戦をして鈍った体を鍛えるとか言い出して、なのはちゃん達に止められてたんやけど、聞かずに実行。病み上がりやというのにシグナムと引き分けるっていうあたりがすごいと思うわ。
「・・・ルシル君はどないや? 2日間眠りっぱなしらしいけど?」
「うん。私の所為で無理をさせちゃったことの反動だね。私がもう少ししっかりしていれば良かったんだけど・・・」
ルシル君はシャルちゃんの治療を終えてすぐに死んだかのように深い眠りについた。今もシャルちゃんの部屋で、目覚めがいつになるか判らへん眠りについてる。俯いたシャルちゃんは少し黙って、そして顔を上げて私を見た。
「ごめん、はやて。ルシルが起きていればザフィーラやヴァイスのことも治療できたのに」
「それもう何回目や? 気にしたらアカン言うてるやん。今回のことはしゃあない。それにザフィーラとヴァイス君ももう大丈夫や」
ザフィーラの意識は戻らんくても念話には答えてくれるて、シャマルも言うとった。ヴァイス君も、手術は無事に成功したとも報告を受けとるしな。
「シャルちゃんが何でも背負い込もうとするんはなのはちゃんの影響やね。1人で背負ったらアカンよ。私たちみんなで背負うことやからな」
「あぁ・・・そうかも。
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