月光校庭のエクスカリバー
第40話
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「いいのゼノヴィア?相手はイッセー君とはいえ悪魔なのよ?」
「イリナ。正直私たちだけでは聖剣三本の回収とコカビエルとの戦闘はきつい。奥の手を使ったとしても任務の成功率は三割程度だ」
「それでも高いと覚悟を決めてきたはずよ」
「それに借りるのは人間とドラゴンの力だ。悪魔の力を借りるなとしか言われていないんでね」
ここでイッセーが赤龍帝であることが生きたか。ありがたい。
「成立だな。俺も魔法使いとして全力でやろう」
「俺はドラゴンの力を貸す!それじゃ、もう一人のパートナーを呼んでもいいか?」
イッセーは祐斗に連絡を入れた。
◇◆◇
「・・・話はわかったよ」
イッセーが教会組と会っていると連絡を入れるとすぐに来てくれた。
「正直、エクスカリバー使いに破壊を承認されるのは遺憾だけどね」
「ずいぶんないいようだね。はぐれならすぐさま殲滅しているところだ」
「やめろ、お前ら。共同戦線前だぞ」
足の引っ張り合いは勘弁してほしい。
「やっぱり、『聖剣計画』の事で恨んでいるのね。エクスカリバーと教会を」
「当然だよ」
紫藤の問いに祐斗は即答した。
「でも、あの計画のお蔭で聖剣使いの研究は飛躍的に向上したわ。だからこそ私たちみたいに聖剣に呼応できる使い手が誕生したの」
「なら失敗作なんて言われるのはおかしいね。ましてや処分として被験者全員を殺すことが許されると思っているのか?」
紫藤の言い方は被験者からすれば慰めにもならない。自分たちは失敗作と呼ばれ、殺されているのだから。
「その事件は私たちの間でも嫌悪されているよ。だからあの計画の首謀者は異端の烙印を押され追放され、堕天使の所にいるよ」
「バルパー・ガリレイ。『皆殺しの大司教』と呼ばれた男よ」
「バルパー・・・。堕天使を追えばその男にたどり着くのかな」
計画の首謀者を知ることが出来ただけで祐斗にとっては大きな前進になったようだ。
「今回の件に関わっている可能性はあるだろう」
「・・・それを聞いて、僕が協力しない理由はなくなったよ」
これで仕込みは完了か。
結構危険な綱渡りだったがうまくいって良かった。
だが、あくまで仕込みだ。本番はここから。
「それじゃ、なにかあったら連絡してくれ。食事の礼はいつか必ず。赤龍帝の兵藤一誠」
「食事ありがとね」
そうして二人は去って行った。
「皆、君たちは手を引いてくれ」
祐斗は俺たちにそういってきた
「この件は僕の個人的な復讐なんだ。君たちを巻き込むわけにはいかない」
確かにこの件は祐斗個人の問題で、俺たちは部外者ともいえる。だがそれで納得できる俺たちではない。
「俺たち眷属だろ!仲間だろ!それに俺はお前に何度も助けられてるんだ。今回は俺が力になるさ」
「諦めろ祐斗。こい
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