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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
地上の悲劇
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ずとも私に敗北はない」
未だに残っている約50挺の銃火器群を一斉掃射。私自身は左手の“ウィーチェ”と右手の“オルトリンデ”でレヴィヤタンを狙撃する。アスモデウスは大鎌による切断。サタンはレーザーによる相殺。レヴィヤタンは「直撃で無傷!?」だった。
「・・・撃って」
――Mors certa/死は確実――
驚愕に体を固めてしまった私に向けて、レヴィヤタンからすみれ色の閃光が放たれる。その閃光をギリギリで躱す。もし空戦形態でなければ今ので終わっていた。
「あー惜しいな、レヴィヤタン」
「どういうことだ、アスモデウス、サタン!?」
私は愚かにも敵であるアスモデウスとサタンに問い質した。神秘弾をその身に受けながらのカウンター砲撃もさることながら、速さで大罪一、それだけではなく防御力でも大罪一・・・、何故ここまで強いんだ、このレヴィヤタンは。
「・・・知る必要なんて・・・ない」
このとき私は――いや、“界律の守護神テスタメント”全体が知らなかった。こいつらは代替わりをすればするほど、その“概念”が強化されていくということを。
「そんなこと教える必要なんてないでしょう?」
問い質してはしてみたものの、真っ当な返事なんてものは始めから期待していない。
「・・・ならばダメージを負わせることの出来る方法を取るだけだ」
神器――概念兵装程度ではレヴィヤタンにダメージを負わせられないということだ。“グングニル”ともう1つ何かの神器を取り出すために、オリジナルスペルを唱えようとしたところで、強烈な胸騒ぎが起こった。脳裏に浮かんだのはシャルの姿。
『・・・シャル? おい、シャル。シャル!?』
リンクを通してもシャルからの返答が来ない。
「うそ・・・だろ? シャルが・・・負けた・・・?」
ありえない。シャルが陸戦で完全敗北するなんてことが。大戦時、もし戦って負けるならシャルロッテが良いと思うまでに認めた唯一の敵だった。その彼女が・・・・負けた?・・・・信じるものか。
「いや、以前の地下でのようにリンクを妨害する術を持つペッカートゥムがいるかもしれない。ああ、そう考えればどうってことはない」
今はそう信じるしかないだろう。シャルの安否確認や六課襲撃犯の捕縛のために今は・・・・。
「貴様らを斃すのみ!!」
・―・―・―・―・
「これは予想外。こうも簡単に三番を討つことが出来るなんて」
許されざる怠惰たるベルフェゴールは、壁に磔にしたシャルロッテを見据えそう口にした。ナンバーズXであるチンクからの応援要請を受け、すぐさまこの場所へと転移。そしてシャルロッテの真正面から書物のページによる視覚遮断、そして昨夜取り込んだ許されざる傲慢ルシファーの剣による一撃。
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