暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
地上の悲劇
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く気に入っていて愛着がある。

「全器ターゲットロックオン。撃てぇぇッ!」

200挺の銃火器型神器が一斉に火を噴いた。火とは言っても神秘弾発射に使用された魔力のカスがそう見えるだけだが。

「面白れぇじゃねぇかよ、欠陥品!」

サタンがそれに対抗するように、数えるのも馬鹿らしいほどのレーザーを真っ向からぶつけ、相殺していく。アスモデウスは回避を繰り返しては神秘弾を大鎌で斬り裂いていく。だがアスモデウス、サタン。私の手にも銃器があることを忘れてはいないだろうな。

「避けてばっかりではなく反撃の1つでもしたらどうだ!?」

“ウィーチェ”を前方へ向け交差させて構え、強力な一撃をそれぞれからぶっ放す。奴らは射線上から離脱して直撃を逃れる。だが展開されている200挺からの一斉掃射が続いているために一箇所には居続けられない。その2体の行動を見ながら、両手の“ウィーチェ”を指で回転させてコッキングレバーを操作。

「調子に乗るのも大概にしておきなさいよ、欠陥品!」

アスモデウスが無理やり神秘弾の雨を突破してきた。振るわれた大鎌を、右手に持つ“ウィーチェ”の銃身に備え付けられた剣で防ぐ。

「ぐっ! 馬鹿力だな・・・!」

「レディに対して馬鹿力なんて、お前には躾が必要のよう・・・ね!!」

数秒間の拮抗の果てに“ウィーチェ”が真っ二つに切断される。最高位の“神造兵装(グングニル)”を弾き返すほどの代物だ。“概念兵装(ウィーチェ)”で防げるわけもないか。

「捉えた!」

下げられていた大鎌を今度は振り上げようとしている。だがこの位置関係はまずいと思うぞ、アスモデウス。

「残念だったな」

大鎌の刃が届く前に“星填銃オルトリンデ”を腰のホルスターから引き抜き、アスモデウスの腹部に照準を合わせる。

「それはどうかしら?」

だがここでまた邪魔が入る。

――Mors certa/死は確実――

隊舎の方から放たれたすみれ色の閃光が、私とアスモデウスの間を抜けていった。

「助かったわ、許されざる嫉妬(レヴィヤタン)

「・・・そっちはそっちで・・・・勝手にやってほしいのに・・・・」

海面に立つのはレヴィヤタン。だが明らかに不機嫌そうなのは何故だろうか。考える暇もなく状況は変わっていく。様々な場所に展開していた銃火器群が破壊されていっているのに気付く。

「なかなか面白かったぜ。銃ってのはよ」

纏っていたインバネスコートは見るも無残にボロボロだが、サタンは無傷だ。なるほど。これは結構まずい状況だ、なんてことはない。

「3対1。お前たちが相手で陸戦であったなら、私が圧倒的な不利な立場となっただろう。しかし現状は空での戦闘だ。制限のない空間戦闘。完勝とはいか
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