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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
地上の悲劇
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そう一瞬の内に判断を下し・・・
――
真紅の両翼
(
ルビーン・フリューゲル
)
――
直撃寸前で紅翼を展開。紅翼で自分を包む防御姿勢を取る。直後に着弾、そして爆発を連続で引き起こした。威力は大したものだけど、私の紅翼を突破するには弱すぎた。
「バカな・・・!?」
「チンク姉の攻撃で、無傷っスか!?」
爆炎の中から私が無傷で現れたのがよほど信じられないみたい。確かに直撃はまずいけど、私の紅翼の防御力なら容易く防げる。
「くっそー。やりやがったな・・・」
パクリ魔が立ち上がるのを確認。やっぱり戦闘機人相手に手加減したのが失敗だったようだ。なら今度はしばらく立ち上がれないようにしてあげよう。
「さてと。それじゃ続きといこ――キャアッ!?」
“閃駆”で再度間合いを詰めようとした瞬間、目の前に居たチンクの背後から無数の白い何かが襲い掛かってきた。私はそれの勢いに負けて、遠く離れた壁にまで吹き飛ばされて叩きつけられてしまった。
「ぅぐ・・・一体何が・・・・あっがっ・・・!?」
突然全身を貫くような痛みに襲われた。単に壁に叩きつけられただけのものならこれほどの痛みは覚えない。ゆっくりと自分の体を確認しようと下へと視線を向ける。
「あぐぅ・・・これは・・・やられ・・・た・・!」
痛みの原因はすぐに解かった。私の腹部を貫いている何か。私を壁に磔にしていたのは、赤黒く染まる四角柱の刀身を持つ剣。見覚えがある。これはルシファーの剣だ。どうやらルシファーがご丁寧にも真正面から襲撃してきたみたい。
「これは予想外。こうも簡単に三番を討つことが出来るなんて」
声が聞こえた後、その姿を捉えた。ルシファーじゃなく、白髪の女だ。灰色のスリーピーススーツに白いクロークを纏っている。別の“ペッカートゥム”というのは解かる。でもそいつの顔もまた知らないヤツだった。
「力が・・・入らな・・・・」
まずい、意識が落ち始めた。それだけじゃなく魔力まで扱えなくなってしまってる。おそらく私を貫いているこの剣の持つ能力か何かが原因だろう。
「っつ・・・ごめ・・・ギンガ・・・」
意識が落ちる寸前、知覚が捉えたのは、白髪の女に重なって見えた邪悪な笑みを浮かべたルシファーの影。そしてここからの角度じゃ見えないけど、間違いなくスバルの叫び声が耳に届いた。
「・・・さいあ・・・く・・・」
そこで私の意識は完全に落ちた。
†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††
シャルがギンガの元へと向かうために地上本部内に転移したのを見届けた。
「シャーリー、すぐに私が向かう。それまで持ち堪えてくれ」
『了解です。お願いします!』
ロングアーチとの通信を切り、六課へ向かう。しかしそれ
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