暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
地上の悲劇
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だところで無数の光線と化し、この空域を勝手に飛び回るガジェットを自動ロックオン、追尾して確実に破壊していく。さらにもう1発というところで・・・

――黒き第四の力・4th・テスタメント・ルシリオンに通達。現状、使用制限されている能力の使用を繰り返すことへのペナルティーを行う――

「ごふっ? ふざ・・・けるなぁぁぁーーーーっ!」

下級・中級・上級、全ての固有術式を封印された。それによって空戦形態であるヘルモーズが解除され、エリオ達と同じように海面へと落下することになった。なす術なく落ち、海中から空を見上げることになる。ふと、海上へ上がろうと必死になっているキャロが見えた。
左腕に抱えているのはエリオとフリードだ。一気にクールダウンする。怒りに任せて敵を滅ぼすより、まずは2人を助けることが先決だ。魔術は使えないが、体は動かすことが出来る。水を掻き、キャロの元へと向かう。キャロに代わってエリオを左腕に抱きかかえ、もちろんキャロも右腕に抱きかかえて海上へと上がる。

「エリオ、しっかりしろっ、エリオ!」

完全に気を失っているな。とりあえず海上シミュレータへと這い上がる。まずは意識のないエリオとフリードリヒの容体を確認。両方とも水を飲んでいるため吐かせる。呼吸音に異常はないから最悪な事にはならないだろう。

「なんで・・・こんなひどい事をするの・・・?」

次にキャロを診ようとしたら、彼女がそう呟いた。そんな中に聞こえてくる、これより5分後に隊舎を破壊するという放送。キャロはそれを聞き、「もうやめて・・・やめてよ・・・」と涙を流す。そしてキャロを中心に召喚魔法陣が展開された。

「竜騎・・・召喚・・・。ヴォルテェェーーーール!」

キャロの背後にさらに巨大な召喚魔法陣が展開。そこから人型の巨大な竜・ヴォルテールが姿を現した。凄まじい存在感。キャロは完全に暴走してしまっているが、魔術の使えない私に止める手立てはない。

「わたし達の居場所を壊さないでぇぇぇぇーーーーッ!」

キャロの叫びに応えるかのようにヴォルテールの口と両翼に集束されていく光。そして放たれた3つの砲撃は、増援として現れたガジェットを一瞬で薙ぎ払っていく。ガジェットという戦力が完全に失われたことで、隊舎がこれ以上破壊されることはなくなった。
それから少しして、魔術の使用制限が解かれた私は、エリオとキャロとフリードリヒに治癒術式ラファエルをかけた。治療が終わったら、隊舎を焼く火を消しに行かないとな。

†††Sideルシリオン⇒フェイト†††

私が六課に着いた時の光景は、たぶん二度と忘れないと思う。エリオは気を失っているのか座り込むルシルの左腕に抱かれていて、キャロはエリオとは逆の右側で、ルシルにしがみ付いて泣いていた。そんなルシルもまた防護
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