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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
地上の悲劇
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英雄たちの武装と高位術式・能力。

「我が手に携えしは友が誇りし至高の幻想! くたばれぇぇぇぇッ!! 真技!!」

――雷神天震墜――

“英知の書庫アルヴィト”から引き出したのは、私と蒼雪姫シェフィの戦天使(むすめ)の1人、プリメーラ・ランドグリーズ・ヴァルキュリアの誇る真技の1つ。プリムの魔力光である黄金に輝く巨大な雷撃の塊を対象の頭上に落とす、必殺の一撃。

「「なに!?」」

「・・あ・・・あぶない・・・」

アスモデウスとサタンは驚愕の声を上げ、レヴィヤタンは静かに効果範囲から1人離脱。そして雷球が海面と衝突。その瞬間、世界から音と光が消え失せた。実際には、あまりの発光量と爆音の所為で五感が狂ってそう錯覚しているに過ぎないが。

残り7秒―――

視覚が麻痺している分、知覚を研ぎ澄まして“ペッカートゥム”の居場所を探る。ギリギリでアスモデウスとサタンが回避したことは判っているからだ。

残り4秒―――

反応あり。全速力で“ペッカートゥム”の居る居場所へと飛ぶ。

「・・・っ!? うがぁっ!?」

捕らえたのはサタンの首。苦悶の声を上げるが知ったことか。覚悟しろ。貴様の終焉は今この場に訪れた。

残り2秒―――

「消えろ!」

――真技・火葬煉棺(ルナティック・クリメイション)――

サタンの首を鷲掴みしにしていた右手から紅蓮の業火を噴出、奴を包み込む。
使用したのはプリムと同じ戦天使(むすめ)の1人、ティーナ・ヒルド・ヴァルキュリアの真技。数億度の炎熱で対象を包み込み、一気に焼失させる術式だ。それによってサタンは抵抗する暇もなく消滅した。

「よし・・・」

気付けばアスモデウスとレヴィヤタンの2体の姿がない。どうやら撤退したようだ。あとは六課をどうにかしないといけないな。急いで隊舎へと向かう――ことが出来ない。“界律”に課された制限を4つも破ったツケに襲われた。第二級権限の無断解放、上級術式の無断発動、使用が認められていない複製術式2つを発動。それによって、心身ともにボロボロにされてしまっている。

「待っていてくれ・・・エリオ、キャロ、みんな・・・」

フラフラと何とか飛行を続け、そして見てしまった。エリオとキャロが、敵の攻撃とバインドによって海に沈んだのを。またプツンと頭の中にあるキレてはいけないものが切れた音がした。

「どれだけ私から奪って行けばいいんだ・・・!」

もう何も考えられない。ただ体が動くままに。弓矢を構える姿勢を取る。

――弓神の狩猟(コード・ウル)――

上級術式の1つ、ウルを発動させる。頭の中で警鐘がガンガン鳴り響く。逸脱した行動をとる私への警告だ。だがそんなもの知ったことか。槍の如く長い矢を放つ。矢は少し進ん
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