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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
地上の悲劇
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うなものですよ?」

「あのエリオ・モンディアルと言う少年もそう。ドクターがプロジェクトFの基礎を組み立てたからこそ、あなた方はこうして生きて――」

「黙れ!」

「・・・今は何を言っても無駄なようですね」

そう告げた桃色の髪をした戦闘機人。私たちの周辺に小さな光がいくつも立ち上っていく。

「またいずれお会いすると思います。その時こそはゆっくりとお話をしましょう、フェイトお嬢様・・・」

小さな光が集まって一気に発光、視界が戻ったときにはそこに戦闘機人の影はなかった。逃げられた。不愉快さに歯噛みするけど、今はエリオ達を追いかけないと。それに、ルシルの事も心配だ。

†††Sideフェイト⇒ルシリオン†††

「おらぁぁぁっ!」

サタンの強力なレーザーが、私の背後にある六課に向けて放たれる。私はそれを相殺、もしくは防御して六課へ向かうそれを止める。その最中に「サタンばかりに気を取られていると死ぬわよ?」アスモデウスの振るう大鎌を“グングニル”で受け止める。この夜闇を照らし出す火花が散る中、レヴィヤタンのすみれ色の砲撃が迫る。

――Mors certa/死は確実――

――女神の聖楯(コード・リン)――

上級防性術式を展開。砲撃を真正面から受けるのではなく、逸らすようにすることで拮抗時間を減らし、リンの展開に必要な消費魔力を抑える。

「・・・すごい・・・」

「なかなかやるのね、欠陥品!」

「それはどうも!」

「うぐっ!」

大鎌にさらに力を加えたアスモデウス。“グングニル”でそれをいなし、アスモデウスの腹に魔力を込めた蹴りをかます。アスモデウスは踏ん張りきれずに海面に落下。だがすぐに脱出してきた。

「そんなことも出来るんだな欠陥品よぉ!?」

「チッ」

――知らしめよ(コード)汝の忠誠(アブディエル)――

サタンのレーザー一斉掃射に対処するため、上下の穂先から5mとある蒼い魔力刃アブディエルを伸ばし、全長12m弱とした“グングニル”を前面で回転させることでレーザーを弾く。

「ほら、そっちばかりだとお前の大切な居場所が消し飛ぶわよ?」

水を滴る良い女ではないが、海水に濡れたアスモデウスはレヴィヤタンの肩に手を置きながら告げた。レヴィヤタンがぬいぐるみを持つ手をかざしている方向には六課隊舎。

「貴様らぁぁぁーーーーッ!」

先程からこの3体は私への攻撃より六課隊舎を狙うような攻撃を繰り返す。それが私にとっての弱点と知っているためだ。こうなれば創世結界でも展開しようかと思った時、私の耳に届いてほしくなった声が届いた。

「「ルシルさん!?」」

「エリオ、キャロ!?」

フリードリヒに乗ったエリオとキャロの2人が上空に
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