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鉄槌と清風
4部分:4:魔法覚醒
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のげれば合格って事にしてやる、いくぞっ!」

 赤い髪の少女が、腕を振り、現れるのは4つの鉄球…2度目で、それが8つに増える。

 「来いよ、???、今日こそ止めてやる!」

 「いくぞ、????…???ルベ・フリー??ッ!」

 鉄球を持っていたハンマーで殴りつける、同時に赤い魔力光につつまれ、四方八方から殺到する、魔法弾。

 「この程度ならっ…みせてやるよ、修めた業をっ」

 言葉とは裏腹に、心は静かになっていく、自分の周りに小さな領域を設定…腕が届く範囲での風の結界、その中は完全な無風状態…して、飛び込んでくる魔法弾がその領域に飛び込んだ瞬間。
 風が一瞬動きを封じ、繰り出される纏絲勁…腕をねじり、力の流れを変える業…と、小さくし強度を上げたシールド、両方の力で魔法弾を打ち砕いていく。
 打ち砕くのが間に合わない物は、一瞬できる風での遅延を利用し交わし、再び戻った所を打ち落としていく。

 「どうだ、???、これが???だっ!」

 全ての魔法弾を打ち砕き、吼えるように宣言する。

 「はんっ、この間よりはましになったんじゃねーの、この間は後頭部にくらったもんな」

 「てめ、あんときは、一寸制御に失敗したんだっつの、これがほぼ、完成形だっ」

 「ほぼかよ、じゃぁ早く完成させろよっ」

 「修練じゃ多分無理なんだよ、この先は…?のやり取り、実戦じゃないと」

 「んだよ、それ、ならちゃんと完成させて…死ぬんじゃねーぞ?」

 「当たり前だ、そんなきもねーよ」

 いつの間にか空の上で、二人は近づき、赤い髪の少女の頭をぽんぽんと叩いていた。

 「あと、ぽんぽん叩くな、縮むだろっ!」

 少女の言葉と共に、脛に衝撃。

 「ってー、それ以上ちぢまねーよっ!」

 「んだと、てめぇ、もう一回やんのか?」

 「上等だよ、かかってこいよ、ち…」

 「そこまでだ、??、???、試験は終了だ、??は次の戦から戦場に出ることを認められた」

 近づいてきたのは、がっしりした褐色の青年…青い獣の耳と尻尾…守護獣の、????だ。

 「おっしゃー!」

 「ちっ、しゃーねー、足ひっぱんなよな」

 「??には、清風の騎士の名が与えられる、名に恥じぬようにな」

 「おう、あんがとな、????、いやー、???とは大違いの大人の対応だな」

 「はんっ、ガキが何言ってんだ、あたしだって大人相手なら相応に対応しますよーっての」

 「んじゃ、おれは、ガキだって言いたいのか…ん?」

 「「………やんのか、こr」」

 「やめないか、ふたりとも」

 くっつきそうなほど顔を近づけた二人に、台詞と共に落とされるのは、拳骨。

 「「ってーっ」
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