第二十五話
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
第25話 思い
side レイト
刹那を引き取ってから2年が過ぎた。
とりあえず羽の出し入れの仕方を教え込んだくらいで後は何も教えたりはしていない。できればあまり羽は出さない様にと言ってはある。それでも衰えさせたくはないので週に一度飛ぶ訓練だけはさせている。傷をいやしたりある程度のリハビリが済んでからこのかと会わせてみたがすぐに仲良くなった。今ではリーネとこのかの三人でいつも一緒に行動している。
「お父様〜」
「どうしたリーネ」
飛びついて来たリーネを抱きとめて頭を撫でてやる。
「えへへ〜、あのね今日は川の方に遊びに行ってくるね」
「刹那とこのかはどうしたんだ」
「先に門の所に行ってる」
「そうか、気をつけるんだぞ。何か有ったら念話で知らせるんだぞ」
「は〜い」
離してやるとすぐに走り出して
「いってきま〜す」
「おう、いってらっしゃい」
それを見送ってからキティの私室に向かう。
「キティ、調子はどうだ」
「ふふ、問題ない。おそらく予定日は変わらんだろう」
「ならあと一週間か。名前を考えなくてはな」
そう、今キティは第2子を妊娠中であと一週間でオレたちにまた新しい家族が増える。
「今度は男の子らしいからな。お前に似ていると良いな」
「そうだな」
「それより最近は転生者は現れていないのか」
「ああ、おそらく介入時期を見計らって増えるとは思うがたぶんあの子達が巻き込まれる」
「そうか」
キティが心苦しそうな表情を浮かべる。
リーネが産まれる位から転生者は現れだした。
それも大概が子供の姿でだ。たぶん自分が介入したい時期から逆算で年齢と時代をあわせているのだろう。そして、全員が子供でありながらも莫大な魔力と気を保有し、見た事も無い魔法やアーティファクトを使用して来た。正直油断していた。あれほどまでの力が有れば確かに好き勝手に暴れる事が出来るだろう。既に300人程狩ったおかげで対処法も判明したので問題ではなく魔法もある程度は偏っているのが判明した。もちろん解析には時間が掛かったがある程度は使用できる様にはなった。転生者が投影と呼んでいる魔法なら解析は既に済んでおり実用化も出来ている。あれは中々使い勝手の良い魔法ではあるが欠点もあるので自分なりに改良を施してある。個人的に好きなのは仮面ライダーだ。この世界にもある特撮番組のヒーローなのだがカッコイイと思う。よく現れるのがディケイドと呼ばれるライダーだがこいつは他のライダーに変身する能力があるらしい。たまにディエンドとか言うのも現れるがこいつは他のライダーを召還する力があるらしくかなり厄介だ。なぜなら呼び出されるラ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ