第二十二話
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「一応初めましてと言っておこう。オレは『形なきもの』」
「なっ!?なぜこんな所に」
「何故って?簡単だ。完全なる世界を滅ぼそうと思ってな」
「何を言い出すかと思えば、アリカ・アナルキア・エンテオフュシアは処刑された。既に魔獣どもの腹の中だろう」
「それとは別だ」
「何の事かな」
「これを見てもシラを切れるか」
指を鳴らし後ろの空間に映像を映し出す。
それら全てに共通する事はここにいる元老院の完全なる世界との密会や裏取引の資料といった物である。これら全てクルトが集めた物だ。さすがにこの量には呆れて物が言えなかったがこれを有効に使えるのはオレだからとクルトに渡された。そこまで考えれる様になっていたので弟子から卒業させてやったが代わりに必ず元老院を潰して欲しいと頼まれ色々と細工を施し今日、この場にいる。
「見ての通りお前達が完全なる世界と繋がっていた証拠だ」
「それがどうした。すでに記録は止めてある。あとは貴様を殺せば問題は無い」
「ふ、ふふふふははははははははは」
「何がおかしい」
「いやぁ〜、こんなに簡単に自供してもらえるとは嬉しい限りだよ。一つオレも良い忘れていたが、処刑から今まで、全て魔法世界中に生中継されている」
「そんなバカなこ」
「本当の事だ。それともう一つ言っておこう。今この場にいる兵士達だが」
オレがまた指を鳴らすと回りにいた兵士の姿が変わっていく。
「全員アリアドネー戦乙女騎士団だ。そしてオレの地位はアリアドネー教授兼騎士団長代理」
「ついでにオレたちもいるぜ」
ジャックが後ろから出てくる。
「赤き翼のジャック・ラカン」
「他のメンバーもいるぞ。ついでに言うと法務官も混じっている」
「あ、ああ」
「更についでだがお前達の裁判も実は終わっていたりもする。まあここは法務官の方に直接言い渡してもらおう」
「うむ、世界を破滅に導こうとした完全なる世界への協力、またそれらの罪をアリカ・アナルキア・エンテオフュシアへ擦り付けた罪は重い。ゆえに古き残虐な処刑法で残酷であるケルベラス渓谷を持ってようやく……魔法世界全土の民も溜飲を下げる事となるであろう。今すぐ刑を執行せよ」
「さっさと歩け」
「い、嫌だ。死にたくない」
逃げ出そうとするもすぐに拘束される。
「突き落とせ」
俺の命令を受けて元老院のジジイどもを兵士達が次々に突き落としていく。
一応ちゃんと喰われたかを確認する。......うん、全員喰われたみたいだな。
さて、オレのやる事も終わったしそろそろ帰りますか。
アリアドネー戦乙女騎士団に退却命令を出し、ナギとアリカがイ
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