第二十一話
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第二十一話 修行 その2
side ナギ
盗賊のアジトをつぶして自分の気持ちを確認したオレは現在、旧世界の日本の京都、つまり詠春の実家を目指している。もちろん赤き翼を集める為なんだが詠春以外どこに誰がいるかが分からなかった事もあるが、詠春に連絡を取るとすぐに実家に来てくれという事だから来てみたんだが。
「よう、ひさしぶりだな。ナギ」
「レイト、お前どうして」
「アリカ王女を救うんだろ。その為の知恵と力を授けてやるよ」
「ああ、ありがてえ」
レイトが力を貸してくれるなら確実に姫さんを助けれる。
そういう安心感をレイトは与えてくれる。
昔、修行をつけてくれている時に言っていた。
「本当に守りたい物があればお前は更に強くなれる」
全く持ってその通りだ。
今のオレなら、アリカを救う為ならどこまででも強くなれる。
「さあ、修行を始めるぞ」
けど、あの修行のキツさだけは勘弁してもらいてえ。
side out
side レイト
「さて、アリカ王女を救う案から決めるぞ。これによっては修行を変えるからな。で、どうやって救いたいんだ」
「オレが姫さんに嫌われずに助けたい。......できるか?」
「つまり、表向きには処刑されて裏で助けるでいいのか。処刑方法は聞いているな」
「ケルベラス大渓谷だってことは聞いている。けどあそこは魔力も気も使えねえ場所だから、いくらレベル100オレでもレベル1になっちまう」
「何、簡単な事だ。方法はいくらでもある。たとえば薬でドーピングするとか、あそこでも使える魔法技術を使うとか、ケルベラス大渓谷にいる魔獣を手なずけるとか、科学の力を使うとか。だが、最強を目指すなら魔力も気も使わずにレベル100になるなんてどうだ」
「そんな事できるのか」
「できる。ここで少し話がそれるがオレがアリアドネーで教え始めた5種類の魔法があるだろう」
「ああ、アルとお師匠も使える様になったやつだろう」
「そうだ、アレらはオレが編み出したとされているが実は違う」
「じゃあ、誰が」
「アレらはオレの世界で使われている魔法だ」
「レイトの世界?」
「簡単に言えば異世界だな。つまりオレは異世界人という訳だ」
「何だよそれ」
「まあ、気にするな。それでオレの世界では魔力や気による身体強化なんて無かったんだ。こっちで覚えた技術で使える様には作ったりはしたがな」
「じゃあレイトの世界じゃみんな接近戦はしないのか」
「そんな訳あるか。単純に身体を鍛えて武器を持って
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