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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それぞれの思惑
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はすでに先客が2人。その2人を見たスカリエッティは口を開く。
「祭りの日は近い。君たちも楽しみだろう?」
「そうっスね〜。ようやく武装も完成したしたことっスから、早く暴れてみたいっスねー」
洋紅色の髪を後ろで纏めた少女。首元にある装甲に]Tとある。その少女・ウェンディの言葉に、スカリエッティは答える。
「君たちは最前衛用として生まれたから、誰よりも存分に暴れられるとも」
「――だってさ、ノーヴェ♪ よかったっスね〜」
ウェンディの視線の先に、もう1人の少女が佇んでいた。赤い髪をし、醸し出す雰囲気は苛立ち・不機嫌といった風だ。
「んなのどうだっていいよ。あたしは確かめたいことがあるだけだし。あたし達の上に立つ王様っていう奴が、本当にあたしたちの上に立つのに相応しいのかどうか・・・」
ウェンディに話を振られたノーヴェは素っ気無く返す。スカリエッティは、ノーヴェの言葉に小さく苦笑し、止めていた歩みを進める。
「まぁよく解んないけど、それってすぐ解るんスよね?」
「ああ、もちろんだとも。祭りの準備は整いつつあるからね」
ウェンディにそう答え、スカリエッティは“レリック”が収められたボックスに手をかざす。すると“レリック”は、まるで目覚めたかのように光を放ち周囲を赤く照らし出す。話の途中でこの部屋に集まったスカリエッティの作品、ナンバーズにも聞かせるように謳いだす。
「大きな花火をこの世界に打ち上げてみせようじゃないか! 素晴らしく楽しいひと時になるのは間違いないからね!」
スカリエッティは両腕を大きく広げ、笑い声を上げる。これから自分たちがなす、祭りとやらに酔いしれるかのように。
「ふふ、今のうちに存分に楽しんでおけばいいわ。ジェイル・スカリエッティ」
「生まれ方はどうあれ、やっぱ人間はどいつもこいつも同じってわけか」
部屋の外からスカリエッティとナンバーズを見つめる二体の“ペッカートゥム”が囁く。冷笑を浮かべた2体は、静かにゆっくりとその場から離れた。
†††Sideシャルロッテ†††
はやてに部隊長室へと呼ばれた私たちは、はやてから預言の新しい解釈を聞かされた。数日後に地上本部で開かれる公開意見陳述会が、スカリエッティらに狙われる可能性が出てきたって。だと言うのに、例によってあのヒゲ親父――レジアス中将は姿勢を変えず、外の警備強化・警備参加は許しはしたけど、本部内の警備には制限を掛けてきた。
(ああもう、マジで辞めてしまえ!)
部隊長であるはやてと、両隊の隊長であるなのはとフェイト、あとシグナムしか入れないって。バッカじゃないのっ。フェイトは4人そろえば大丈夫だって自信に満ちていて、なのはもフォワードのことを、十分乗り切れるだけ鍛えたから大丈夫
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