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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それぞれの思惑
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シャル?」
「トマト、トテモオイシイデス」
うわっ、シャルちゃんどうなってるの。明らかにカタコトの棒読みで怖いんだけど。でもモザイクがシャルちゃんの顔を隠して確かめられない。最終的にヴィヴィオは、ルシル君に遊んでもらえると聞いてピーマンを食べた。そしてシャルちゃんはしばらく気を失ってました。そこまで嫌いになるって、何か他に理由でもあるのかな?
・―・―・―・―・
――ミッドチルダ・スカリエッティラボ
黄色い灯りに染まる通路を、ジェイル・スカリエッティが歩を進めていた。後ろについて歩いているのは“大罪ペッカートゥム”の許されざる色欲アスモデウスと許されざる憤怒サタンの2体だ。
「スカリエッティ。地上本部とやらの襲撃の準備は出来てんのか?」
「ああ、もちろん、と言いたいところだがまだだね。私の作品が全て完成したとは言い切れない。だが整いつつあることには違いないよ」
サタンの問いにスカリエッティは笑みを浮かべつつそう答え、サタンは「そうかい」と返して黙り込んだ。
「15年前、君たちは私の夢に賛同してくれた。我々のためだけの世界の創造。まぁ、あまりにいきなりな出会いと突拍子もない話だったために少しばかり驚いたがね」
「確かに。今思えばよく信じられたわね、スカリエッティ。私たちの正体に関しても世界の在り方に関しても・・・」
「君たちの記録とやらを脳に直接流し込まれれば信じるしかないだろう? あれを見なければ私は今でも信じられなかったはずだよ」
笑い声を上げながらスカリエッティは通路を進む。
「あぁそうそう。3rd君と4th君のどちらかでもいいから生け捕りに出来ないかい?」
「生け捕り? 随分と面白いことを考えるな、スカリエッティ」
「やはり研究者としては無視できないのだよ、サタン。世界の意思を代行する界律の守護神とはあれから一度も話をしていない。私は知りたい。神と呼ばれる地位にまでいる彼らが何を思い、何を望み、何を得たいがために存在するのかを」
スカリエッティの言葉を聞いたアスモデウスとサタンは薄笑い。2体の思うことは唯一つ。“この男は何が起ころうとも折れない”、だ。
「それは今の人間としての奴らか、それとも守護神となっている奴らか?」
「私は彼らの話が聞けるなら、そのどれでも構わないよ」
「だったら全て事が終わったあとでもいいでしょう? 計画途中で下手な爆弾を抱え込むと、全てが水泡に帰すことになるわ」
「ああ。ゆっくりと話が出来る環境を整える必要もあるしね」
3人の会話はそこで一旦終わり、沈黙を保ったまま通路を進む。しばらく歩き行き着いたのは、ガジェットU型が数十機と並ぶ一室。アスモデウスとサタンの2体は入らず、入り口付近で立ち止まる。そこに
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