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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それぞれの思惑
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出力を向上させるモード2を起動させて、さらに速度を押していく。速度で威力を上乗せされた“マッハキャリバー”の跳び蹴りを繰り出すスバル。
元より重量っていう攻撃力があるから、ただでさえ強力な一撃が速度でさらに大威力になった。ギンガは単純な回避だけでなく、ウイングロードで陸戦から半空戦へと切り替えてきた。スバルも続いてウイングロードで空に上がった。そこから始まる中空を縦横無尽に駆け回る2人の激しい攻防。
「楽しそうだね、スバルもギンガも」
「ああ。どれ、フライハイト。我々も――」
「ダメ」
「・・・即答か」
本気で残念がるシグナムには悪いけど、今は抑えてほしい。シグナムとの模擬戦は楽しいけど、ちょっと本気になり過ぎるから最近はちと辛い。そしてスバルとギンガの模擬戦も終わりを迎えた。勝敗は、ギンガの勝利。それから本日の午前の訓練は、なのはたち隊長陣とフォワード陣+ギンガによる模擬戦で締めくくられた。
†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††
「おーい!」
午前の訓練も無事に終わったところで、遠くからシャルの声が聞こえた。まったく、今日は何をしていたのか問い詰める必要が・・・今日はソレかぁ。続いて「ママー! パパー!」と、ヴィヴィオが大きく手を振りながら、私たちの元へ近付いて来る。それと同時に、ヴィヴィオが乗っている生き物も近付いて来る。その後ろにはシャルとシャーリー、ザフィーラ、マリエル技官の4人もいる。
「今日はうさぎ?かぁ」
「わぁ、かわいい♪!」
ヴィータがチラチラとヴィヴィオの乗る生き物を見る。うさぎが好きだもんな、君は。
「かわいい♪」
そう声を上げるのはキャロ。スバルやティアナ、ギンガも口には出さないが顔には出ている。私の隣に居るなのはが「ルシル君の使い魔って、ホントにいろいろな子がいるよね」と笑う。
「まあな。ああいう愛玩系の使い魔もいくらか居るよ」
ヴィヴィオと“異界英雄エインヘリヤル”の組み合わせは結構六課では有名になってきた気がする。ヴィヴィオが訓練場へ来る際、そこにシャルが居合わせると、“エインヘリヤル”登場というパターン化。
最初の頃はちゃんとどれを召喚するか許可を取りに来たが、この頃は一切なし。問題を起こさなかったこともあってそれでよし、とした。一度だけ“侯爵級ドラゴンのクロセル”を召喚しようとしたこともあり、そのときは全力で食い止めた。あんなものが現れたら、どうなるか少し考えれば解るだろうに・・・。
「なぁ、セインテスト。あのうさぎっぽいのなんて言うんだ?」
「ん? あれはバーニィ。人懐っこいから害はない」
ヴィータにそう答える。人や荷物を載せてくれる、優しい奴だ。
「ママー! パパー!」
「はーい、ヴィヴィオ
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