暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それぞれの思惑
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は完全に動きを止めてるし、私も同じだ。

「ごめんな、ヴィヴィオ。さすがに無理だ」

「ふぇ・・・?」

即断られたヴィヴィオの目に涙が浮かぶ。あー、なんかデジャヴ。10年前にも私がこれでルシルを困らせたことがある。

「な、泣かないでくれ、ヴィヴィオ。フェイト、君からも何か言ってくれると助かる」

ルシルからの救援要請。私は少しだけ考えて、その考えた末の結論を口にする。

「ヴィヴィオもこう言ってるし、今日くらい一緒に寝よ?」

私の言葉にルシルは目に見えてガックリと肩を落とした。その反応はちょっと傷つくよ、ルシル。

「ルシルパパ・・・」

「・・・なぁフェイト。10年前にもこんなことなかったか? 確かあの時も私が折れて一緒に寝た記憶があるんだが・・・。今回もそのパターンだ。私が折れないとヴィヴィオの反応が怖い」

涙目のヴィヴィオに袖を掴まれたルシルは陥落。それから3人でベッドに入って就寝。ヴィヴィオは嬉しさのためかなかなか寝付かず、ルシルはそれで困ってた。私もそうで、すぐには寝付けずに起きていたけど、いつの間にか眠ってた。そして朝。起きてみるとそこにルシルの姿はなく、置手紙が1枚だけ残ってた。

――やっぱり無理。2人が寝入ったのを確認して退室させてもらった。ヴィヴィオには適当に誤魔化してもらえると助かる――

私はその置手紙を見て苦笑。そして置手紙の通りヴィヴィオへの誤魔化しの言葉を考える。でもよく考えてみたら、ヴィヴィオが起きる時間にはもう私たちは出動してるんだけど・・・。

†††Sideフェイト⇒シャルロッテ†††

ぐっすりと眠って体調万全で地上本部の警備を始めた私とルシル(ルシルは何か微妙だけど)。一応ということで管理局の制服を着ることになったけど・・・いいの、本当にこれで? 元管理局員であり現協力者な私たちが制服を着るっていろいろとまずい気がする。

(ま、私服や騎士甲冑姿で変な注目を浴びるよりかはマシか)

んで、一緒に来たはやて達は、フォワードの子たちにデバイスを預けて中へと入っていった。

「お、始まった」

そんなことを考えながらのんびり構えていると、ようやく陳述会が始まった。モニターに映し出されている陳述会で繰り広げられている論争を聞きながら、私のデバイスである“トロイメライ”をそっと指で撫でる。“キルシュブリューテ”は、“ペッカートゥム”や“レーガートゥス”以外に使えない。そのための“トロイメライ”。マリエルさんに頼んできっちりメンテナンスもしたから絶好調だ。

「ふわぁ。ねむひ」

それから何事も起きずに昼を過ぎ、・・・辺りは夕日に染まってオレンジ色だ。そして陳述会も終わりへと差し掛かりそうなところまでいってる。このまま何も起こらないことを祈り
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