暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それぞれの思惑
[12/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
にした。すると母さんは、明日の公開意見陳述会に参加しようかどうか迷ってるって事らしかった。
クロノも別の任務で来ることが出来ないし、本局の方もそれほど参加しないって事だ。あまり地位のある本局員が来ると、レジアス中将派の局員たちから良い目で見られないし、ちょっとしたことで軋轢が生まれるかもしれない。
だから本局員の方はそうそう地上に降りて来られないそうだ。大まかにそう言うと、母さんは『困ったものよね』って小さく溜息を吐いて、『久しぶりにあなたの顔も見たかったし、ヴィヴィオにも逢いたかったのに』また嘆息。

「あの母さん? 私は警備任務ですから逢うことが出来ませんし、ヴィヴィオも寮でお留守番ですから、逢えませんよ?」

だから母さんが来ても何というか言葉は悪いけど・・・・無駄? もし来るなら全部が片付いたあとの方が絶対に良い。

『あぁそっか、そうよね・・・。こうして連絡をしてるけど、あなたとは随分逢ってないから寂しくって〜。フェイト、体調とか崩したりとかしてない?』

「大丈夫だよ、母さん。私、忙しくても体調を崩さないよう気を遣ってるし。安心して」

私だってもう子供じゃないんだから、体調管理くらいは出来るよ。それから少し話をして、母さんが『おやすみ』と言って通信を切ろうとしたとき、『あっ』思い出したように母さんがもう1つの話題を出してきた。

『そうそう、フェイト。ルシリオン君とシャルロッテさんは今、居るのかしら?』

「え? ルシルとシャル、ですか? シャルはもう部屋で休んでると思います。けど、ルシルはさっき別れたばかりだからまだ起きてる、かな・・・?」

母さんが少し真剣な面持ちでルシルとシャルの名前を口にした。話があるならルシルの方がいいと思う。シャルはすごく眠たそうにしてたし、もう寝てると思うから。

「ルシル、呼んでみましょうか?」

『そんな急ぎのことじゃない・・・こともないような・・・。実はね、ルシリオン君とシャルロッテさんにもう一度正式に管理局に入ってもらおうって。そのことについて2人と話したかったのだけど・・・』

母さんはルシルとシャルをもう一度管理局に迎えたいと言ってきた。もしそれが現実になったら、休みの日とか会える時間を作ることが出来るかな・・・。

「えっと・・・じゃあルシルだけでも呼んでみますね」

ルシルの部屋に通信を入れる。出ないから、もしかしてもう寝たのかなと思ったとき、『どうした、フェイト?』モニターにルシルが映し出された。

「あ・・・!」

ルシルの頬が上気していて髪も少し濡れてることからお風呂に行ってたんだと判った。そんなルシルを見て固まった私に、ルシルはモニターの向こうで『どうした?』首を傾げていた。

「フェイトママ?」

「あ、う、その・・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ