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Epos10犯罪者たちの秘密な宴〜The Desperado Party〜
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を解いてベッドに腰掛けていく。

「あらルシル君? 変身を解かないの?」

「一応パラディース・ヴェヒターの将を任されているから。いつ部屋を出る事になってもいいようにさ」

守護騎士ヴォルケンリッターの将はシグナムだが、楽園の番人パラディース・ヴェヒターの将は俺となっている。理由としては計画の発案者が俺であり、情報収拾・作戦立案も担当しているからだ。
みんなの命を預かっている者としてどんな小さなミスも許されない。だから気を張ってる方がいい塩梅だ。ほら、早速この部屋に向かって駆けて来る足音が複数。こういう状況があるから変身したままでいないといけない。

「ルシリオン」

立ち上ろうとしたザフィーラを手で制し「大丈夫だ」と言い、黙って入口の扉を見る。足音は次第に大きくなり、「この部屋だ!」と怒声も聞こえてきた。客ではないな。そしてガチャっとドアノブに手を掛ける音がし、シグナム達は焦ったように頭部をデフォルメアニマルへと変身させた。が、扉は開くことはなく。代わりに「うわぁぁぁ!?」外から複数の叫び声が聞こえてきた。

「馬鹿だなぁ。ほら、みんなも見てみるといい」

「一体何したんだよ、お前・・・?」

ヴィータに訊かれ、地面に倒れ伏している連中を窓から眺めながら答える。扉にトラップを仕掛けておいた、と。入室の際のマナーであるノック。それを無視して扉を開けようとすると発動し、扉に手を掛けた者やその連れを外へ強制転移させるというものだ。連中はノックせずに扉を開けようとしたためトラップの餌食となり、外へ転移、なかなかの高さから地面へ墜落した、というわけだ。

「ちなみにマナー通りにノックしトラップを免れたとしても、結界の効果で室内は見えないようになってる。だから変身を解いていても問題ないから、安心してくつろいでいてくれ」

そう言うとみんなの張りつめていた空気は緩み、変身を解いて改めてくつろぎ始めた。俺も残りのベッドの1台に腰掛け休んでいると、また足音が聞こえ、それは部屋の前で止まった。
そしてコンコンコン、とマナー通りのノックのあと「パラディース・ヴェヒター様。組分け選考を行いますので、大ホールへお越しくださいませ」老人の声でそう言われた。部屋に置かれていた施設案内図を見、俺たち大ホールへと向かうことにした。

†††Sideルシリオン⇒ヴィータ†††

大ホールっつう場所でAからHブロックの組分け選考をやった。各ブロックに5チームに分けられて、トーナメント方式で1チームになるまでレースを続ける。で、各ブロックで優勝した8チームで決勝レースをして、それで勝ったら優勝っていう、まぁ何の捻りもない感じで進んでく。
あたしらはBチームになって、同じBチームになった他のチームの奴らは一喜一憂。やっぱルシルのことが相当恐いら
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