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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos10犯罪者たちの秘密な宴〜The Desperado Party〜
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したが当然の如く「シカトしてんじゃねぇよ!」問答無用で射撃・砲撃魔法で襲い掛かってきた。見逃してやろうと言うのに。彼我の力量差くらい測れ、っていうんだ。
「
吹き荒べ
(
コード
)
、
汝の轟嵐
(
ラシエル
)
」
防性と補助の中級術式、竜巻を発生させるラシエルを発動する。ラシエルは射砲撃を全て粉砕、そして俺たちに攻撃を加えて来た馬鹿、無関係だった犯罪者どもも併せて「うわぁぁぁぁぁぁ!?」吹き飛ばした。
「私たちにケンカを売るならレース中でもいいだろう? その方が私たちも買い易いし、な」
俺は地面に叩き付けられ苦痛に呻いて倒れ伏している犯罪者どもにそう言い放ち、宿泊施設に向かうために改めて歩きだす。俺たちが進む行く手に群がっていた犯罪者どもが道を開けていく。
「見たかよ、今の」
「デバイス無しで魔法陣も発動せずにあんなえげつない魔法を使ったぞ」
「あれがランサーだろ。恐ぇぇ」
「フンっ。俺の敵じゃねぇよ。レースで当たれば真っ先に潰してやる」
「いいや。僕がランサーを討つ。そして次元世界にこの僕、轟拳のパサートの名を轟かせ知らしめる!」
「ダサ。轟拳のパサート(笑)だってさ」
「なんだと貴様! (笑)を付けるな!」
「やろうってか、おおう!?」
「おうおう、やっちまえ!」
「なんだ、レース前の余興か!?」
背後では馬鹿同士が戦いを始めた。俺たちは馬鹿騒ぎを無視して、俺たちに用意された宿泊施設の部屋に入る。キッチンが備え付けられ冷蔵庫もあり、トイレにシャワールームも完備。そしてベッドが6台。それでも十分床でゴロゴロ出来るほどの広さだ。と、まずは『全員そのまま』とくつろぎ始めようとしたヴィータを含めて全員に念話でそう告げる。
「なんだよル――」
「しっ」
俺の名前を呼ぼうとしたヴィータの唇に人差し指を当て黙らせてから部屋中を調べる。やっぱりと言うか何と言うか「盗聴器に盗撮カメラだ。ほら、こんなに」魔法で作られた物じゃなくて魔力探査に引っかからない機械だ。手の平に乗せたそれらに高圧電流を流して内部を焼き切ってやる。
あとついでこの部屋と隣部屋・廊下・外との壁の間、窓と扉にも結界を張った。これで外からの干渉は出来なくなり、盗聴・覗き見・不正侵入も不可。一応俺たち以外も部屋に入ることが出来るが、それにはある条件が要る。それはとても当たり前な事だが、今この世界に居る連中がその条件を果たせるかどうかは限りなく低い確率だろうなぁ〜。
「よし、これでもう大丈夫だ。変装を解いても本名で呼び合ってもいい」
「あっぶねぇ」
安堵の息を吐いたヴィータは変身を解いてベッドへダイブ。シャマルもベッドに腰掛けて「ふぅ」と変身を解いて一息吐いた。シグナムとザフィーラもそれぞれ変身
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