第十四話 〜第二次蕃族掃討戦・前〜
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な、何言えばいいか全然わかんねぇー!
『わ、悪かったよ、俺も言い過ぎたよ…な?』
『うわぁぁぁ!』
『…』
どうすんだよこれ。
なぁどうすんだよこれ。
おぃ、お前今目が合っただろうが。
目逸らすんじゃねぇよちくしょう。
どいつもこいつも他人事かよ。
だいたい俺は餓鬼の扱いなんて知らねぇんだよ。
あ?自分が餓鬼の頃を思い出せだ?
はっ、んなもん物心着く前に二人とも仏様だっつーの!
『そ、そうだよな!?お前だって自分で望んでこんな怖い場所になんて来たくなかったよな!?』
あー…。
何言ってんだろ俺。
『…』
『…なっ?』
『…』
『…そうなんだよ…なっ?』
『…』
『…』
『…』
『…は?』
なんでそこで黙んだよぉぉぉぁあ”?
なんだよ!
お前自分で望んで来たのかよ!?
それとも何か心当たりでもあんのかよ!?
でもお前さっき…ってこんな事になるなんてとかうんちゃらかんちゃらって…ぁああああもう!
わけがわからん!
だいたい何で俺がこんな餓鬼のっ…て、いかんいかん。
冷静になれ。
冷静になるんだ魯典よ。
あと少し。
あと少しなんだ。
冷静になれ。
『だ、大丈夫だって!お前が戦経験なくたって俺達みんな戦経験者だからよ!何とかなるって!』
『…』
ど、どうだ?
『…グズッ…本当?』
よし来た!
『あぁそうとも!いざとなれば俺達に任せろって!な、なぁ!?』
『…』
『…』
『…』
『…グズッ』
お前ら本当に屑だな。
『そ、それに!』
あーもうしゃらくせぇ!
『な、なんたって百戦錬磨のお、俺様がついてるからな!わからん事があれば何でも聞けぃ!ははははははぁ…はぁ…』
何言ってんだろ、俺…。
…死にたい。
あとあそこの何言ってんだあいつみたいな目でこっちを見てくる奴。
お前顔、覚えたぞ。
『…グズッ…わかった…』
で、お前はお前でそれでいいのかよ。
『…グズッ…頼りない指揮官ですが…よ、よろしくお願いします!』
『…お、おぅ』
…解決、したんだよな?
これでよかったんだよな?
俺は不安なまま辺りを見渡した。
すると周りの奴らからも一応一安心といったような雰囲気が漂っていた。
…お前ら傍観してただけのくせに。
まぁ、でも実際俺も同じ立場なら絶対にこんなクソ面倒くさい状況に自分から首を突っ込む真似はしないから何とも言えん…。
今回は高を括ってしゃしゃっちまったのが原因の自業自得ってやつだ。
…はぁ、なんでこんな事に。
…ん?
いやまてまて。
てかそもそもこれ、普通にやばくないか?
仮にもたかが一兵長の俺が官士様の息子?様を泣かせた挙句に頭下げさせち
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