暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
動き出す使者 〜後編〜
[7/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
る。だから何も問題なく“ペッカートゥム”にダメージを与えられる、と考える。

「さぁ、第2ラウンドを始めようか」  

――ディーンドライブ――

ルシリオンはそう呟いて、複製能力を発動させた。

†††Sideシャルロッテ†††

廃棄都市区画のある一画で、私はルシファーとサタンと空戦を繰り広げる。“キルシュブリューテ”に宿る神秘を斬撃として飛ばし続けるんだけど、ルシファーとサタンに容易く避けられる。分裂体ってこんなに身体能力高かったっけ。なんか、こう・・・先代と比べるまでもなく強くなってる気がする。

「まだまだぁっ!」

位置的に近いルシファーを斬り捨てるために肉薄する。“キルシュブリューテ”の届く間合いにルシファーが入り、一気に右斜めに斬り上げる。

「惜しかったな」

「っ! ペッカートゥムが武器を持つ・・・?」

ルシファーは、刀身部分が赤黒く染まった細長い四角柱の剣を構えて、私の斬撃を防いだ。わけが解らない。どうして“ペッカートゥム”が武器を持っているのか・・・。今までにこんなことはなかった。今代の“ペッカートゥム”は何かがおかしい。

「ボサッとしていると直撃だぜ?」

サタンが私に向けて、レヴィヤタンと同じような砲撃を放ってきた。砲撃と言っても、それはレーザーより少し太い感じのようなモノ。それをいくつも連続で掃射してくる。私はそのレーザーの掃射を、“キルシュブリューテ”で斬り払っては回避する。

「これ以上は・・・魔術を使わないとキツイかな・・・?」

“キルシュブリューテ”の神秘による直接斬撃や放出斬撃にも限界を感じ始めた。陸戦ならそれで十分だろうけど、空戦じゃメチャクチャなハンデに感じる。

(何ならSSSランクで“キルシュブリューテ”の能力を解放、真技の“牢刃”でも使おうかな?)

けどそれははやて達に迷惑を掛けることになるかもしれない。絶対に地上本部のヒゲに何か言われるに決まってる。

「ん? ルシファー、聞いたか?」

「ああ。マモンが敗れたそうだな」

思考の最中にルシファーとサタンが、マモンが敗れた、とか言い出した。そういう話は普通敵の前ではしないと思うんだけどね。でも、それが事実ならルシルは無事で、そのうえ“ペッカートゥム”の1体を斃したということだ。

「・・・誘き出しといて返り討ちってことでしょ、それ? これで残り6体ってことよね。ここに2体、ルシルの方はどうなのかな?」

たぶんルシルの方も1体だけってことはないと思う。居るのはベルゼブブ、ベルフェゴール、アスモデウス、それとも・・・レヴィヤタン? どちらにしてもルシルなら何とか出来るはずだ。

「三番、俺たちはここで撤退する。別に構わないだろう? ここで俺たちと戦い続けるより、仲間
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ