暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
動き出す使者 〜後編〜
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いですか?』
「ん、了解。逃亡犯たちはなのは達が捕まえるだろうしね」
私が砲撃を防いだことでヘリは無傷。そのままヘリの護衛に就くことにした。そしてルシルのことは、ルシファーとサタンが居なくなったことで連絡をとることが出来た。
今回の詳細は帰ってから、ということになったけど、ルシルは結構まずい戦況だったみたい。モニターに映ったルシルはボロボロだった。綺麗で長かった髪は短く雑に切られていて、戦闘甲冑の首と右肩を覆う部分は、裂けている部分を中心に赤く血で染まっていた。
――無事だったから問題ない――
それは下手をすれば死んでいたことを意味しているのに、そう軽く言うルシルには呆れ果てる。だから私もそれ以上は何も言わなかった。だったら今は、目の前の問題を先に片付けることを優先しよう。
「はやて、デアボリック・エミッション、スタンバイ」
『それはあのうちのどっちかが幻影の使い手やから、かな?』
「間違いなくね。そろそろ姿を消すはず・・・」
狙撃犯の側に居ながら何もしないで、たとえ安全を確保していても戦場にいる時点で黒。幻影系はおそらく
現代
(
いま
)
も近いところからじゃないと発動できないと私は踏んでいる。仮に違ってもあの2人を捕まえることには変わりないからよし。そしてはやては発動のための詠唱を終えて、いつでも発動できるように待機している。
「なのはとフェイトは、はやての一撃のあとに出てきたところを撃って」
『『了解!』』
――シルバーカーテン――
そして予想通りに犯人の2人が消えた。だけど実際にはまだ消えた付近に居るはずだ。そこを潰すのが、広域空間魔法デアボリック・エミッション。見えなくてもそこに居るんだから、動き出さざるを得ない状況を作り出す。んで、出てきたところでなのはとフェイトで挟撃させる。それでチェックだ。
「なのは、フェイトは離脱! はやて・・・撃って!!」
『遠き地にて、闇に沈め。デアボリック・エミッション!!』
遠隔発生された一撃が廃棄都市区画の一画を飲み込んでいく。そんで、あの2人は・・・っと、なんとまぁ、いい具合になのなとフェイトの間に現れた。それでもまだ逃げようとする間抜けな2人。だったら一度キッツイ一撃を受けてみなさい。
――トライデントスマッシャー――
――エクセリオンバスター――
なのはとフェイトから放たれた砲撃は真っ直ぐ向かっていって、でも「やられた・・・っ!」寸でのところでかなり速い伏兵に邪魔された。ダメ、速い。突然過ぎて目が追いつけない。なのはとフェイトも気付いたようで、ロングアーチに追跡するように指示を出した。ロングアーチが足取りを追ったけど犯人は逃亡、逮捕は出来なかった。
†††Sideシャルロッテ⇒ティアナ†††
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