第十八話
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と咸卦法だけを鍛え続けろ。それが新しい道を開く事になるかも知れないからな。ガトウは勘を養うべきだろうな。どことなく戦闘は他の奴らに任せた方が良いと考えている節がある。それではいつか痛い眼に遭うだろうから資源場を装備無しで踏破してみろ。イマとゼクトには書庫を開いてやる。後は好きにすれば良い。ラカンはひたすらオレと殴り合いだ、もちろん咸卦法は使えよ。問題はクルトだな」
「僕がですか」
「そうなんだよ。お前の場合は選択肢が多すぎて尚かつそれらが全て魅力的なんだが器用貧乏になる可能性が高すぎる。正直な所ちゃんとした弟子にしたい位なんだよ。まあ、それは置いとくとしてどうする」
「教授から見て一番適性がありそうなのはどんなものですか」
「たぶん刀だな」
「ならばそれでお願いします」
「分かったよ。それじゃあオレが覚えて来た剣技を片っ端から教えてやる」
「お願いします」
修行開始から5年
探索に出ているガトウとガトウに頼まれて探偵術を仕込んでいるタカミチとクルト以外の赤き翼達がどれだけ強くなったのかを確かめる為に模擬戦を行っている。思っていた以上に強くなっていたので咸卦法の応用仕方を見せてみようと思ってしまった。オレもまだまだ子供だな。
「ほらほら、止まると死ぬぞ。咸卦法応用編その1『法撃』」
纏っている咸卦法の一部を切り離し腕から放つ。
言葉にするだけなら簡単だがこれの開発には2年の歳月が使われているだけあり難易度はかなり大変な事になっている。
調子に乗って連発した事により咸卦法が切れた事が全員が分かる
「チャンスだ、畳み掛けるぞジャック」
「おうよ」
「引っかかったな。咸卦法基礎編番外『ノーモーション』」
咸卦法を使用する際、両手をあわせる様にして気と魔力の合成を行うがハッキリ言って隙がデカイ。なんとか出来ないかと試行錯誤の末、両手をあわせなくとも発動させる事に成功した。これにより咸卦法が切れる事も理論上なくなった。難易度は『法撃』より若干上。
「卑怯だぞ」
「騙すオレも悪いんだろうが騙されるお前らが悪い。続けて咸卦法応用編その2『斬』」
これは『法撃』を打ち出さずにそのまま刃物の様に固定するだけの技だがこれの真価は
「「あだらばっ!」」
斬られると体内の魔力と反応を起こして咸卦法を失敗したときの様に爆発を起こす。
それもかなりの威力で。
「更に」
「まだ続くのかよ」
いつものごとく影で全員の動きを封じる。
「咸卦法応用編その3『通過』」
影から影へ咸卦法を全員に流し続ける。
身体強化魔法の部類に入る咸卦法だが、他の強化と違う所は限界値が極
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