風の吹く町
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ここは日の照る国と雪の舞う国の境にある国
常に風が吹き荒れ、まともに作物を作ることのできない土地だった
だからこの町の人々は獣を狩って生活していた
命のサイクルとはしかしそう上手くいくものではない
獣の食物が圧倒的に不足してしまうのだ
草木がろくに増えないその土地では死体から疫病がまわりさらに数少ない生を削っている
鶴姫が辿り着いた時には町の住人は三桁を切っていた
首の皮一枚の彼らに鶴姫はこう言った
この土地に火を放ちなさい、と
それ以降、その町に暴風が吹くことは無くなったという
え?どうして風が止んだの?
元々その町はね、いえ、この話は貴方には少し難しすぎるかしら
そんな事言わずに教えてくださいお姉さま
そうねえお話したいけど今日はもう遅いわ、また明日
えぇ、もう…約束だよ
はい、約束ですよ
・・・・・・・・・・・・・・・
ではお休み
旅人の日記
この町は風が強いな、留まらずに先を急ごう
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