雨の降る町
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その少女は後半月の命と宣告されていた
しかしその時現れた旅人は言った
一月に一度晴れる日に白い吹雪を起こせば彼女は助かる
と
二人の少年はその言葉を信じて彼女の名前にちなみ折り紙を折った
それを千枚折ったとき、太陽は現れた
旅人は千枚の折り紙を不可思議な術で空へと舞い上げた
その時少女は、かすれる意識の中で真っ白な光に包まれたという
彼女の名は鶴姫
奇跡を起こした少女と今でも言われている
彼女は今、世界中の病に苦しむ人のために旅をしているのだ
僕はいつも寝る前にお姉さまからそう聞いている
お姉さまも鶴姫に助けられた一人なのだ
旅人の日記
彼女に治すには日光が必要だった
しかし窓から差し込む量では少なかった。
だから白い吹雪を作り、日光を反射させて集める必要があったのだ
つまり彼らが折り紙を折る意味なんて無かった訳だが
病だった彼女の心にはきっと日光よりも輝く光を
彼らふたりは届けてやれたのだ
・・・・・・・・・・・・・・・
さぁそろそろお休みの時間だ
次の国の話はまた明日
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