第十五話
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ちろん許可を出す。
まあ、言われなくても連れて行く気だったので問題は無い。
「そういえば気になったのだが、レイトのはどんなアーティファクトなんだ」
「......アーティファクト?」
「......お前まさか忘れていたのか」
「そういえば契約カードを使用して特殊な魔法道具を召還できるんだったな」
「本気で忘れていたんだな」
「面目御座いません。それどころか召還し方すら知りません」
「......まあ、無くても十分強いもんな。とりあえず私のを見せておこう。アデアット」
エヴァが呪文を唱えると契約カードが一冊の本に変わった。
「ぱっと見は普通の魔道書だな。ちょっと貸してくれ」
エヴァから渡された魔道書を理解する。
従者の称号: <理解された吸血姫>
カード番号: 1
色調:黒
徳性:知恵
方位:中央
星辰性:冥王星
アーティファクト: 『魔を内包する書』
形状: 魔道書
効果:所有者が内容を理解している魔法を準備や段階を無視して一瞬で発動させることが出来る。その際の魔力消費量は若干多めに必要とする。使い方はページを一枚破り呪文名を唱えながら魔力を込め投げるだけ。
条件:特になし。
備考:内容を理解していればどの系統の魔法でも使用可能。
「なんだこれは、反則じゃないのか」
「ああ、お前が教えてくれた魔法も全て使用できる」
「ますます反則だな」
「まあ、このような物が手に入る。一種の宝くじだな」
「ならオレはどんなのか。アデアット」
だが契約カードが消えるだけで何も召還されることは無かった。
「どういうことだ」
エヴァが不思議そうにしているがオレにも何がなんだか分からなかった。
「とりあえず一度戻してみろ。戻し方はアベアットだ」
「わかった、アベアット」
今度は正しく契約カードが現れる。
「改めて見るとこの契約カードはおかしいな」
「どこがなんだ」
「普通、カードには契約者とアーティファクトが描かれているんだがこれにはお前しか描かれていない。他の部分には異常が見当たらないのにだ」
「なら理解した方が早そうだな。アデアット」
もう一度召還し服装やら身体を理解し直すとやはりアーティファクトは出ていたようだ。
従者の称号:<神に最も近い存在>
カード番号:0
色調:無色
徳性:知恵
方位:中央
星辰性:太陽
アーティファクト:『理解を現に』
形状:無し
効果:所有者の『理解』を世界に反影させ
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