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迷子の果てに何を見る
第十四話
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再会

side エヴァ

レイトがこの世界から弾き飛ばされてもうすぐ400年になる。
最初の数年は何も考えられず、ただ生きているだけだった。
その次は否定し続けていた。それが数十年続いたがそれもやがては終わりを告げる。
なぜなら契約カードは生きていた。
レイトが私の為だけに作り、従者も主も無くただ対等な関係で居たいが為に作った契約によって生み出された2枚の契約カード。
それを支えに私はレイトの後を継ぎここで教授を続けている。
そして私が教授になってから日課が出来た。
レイトが消えたあの広場で星を眺めることだ。
まだ私とレイトが旅をしていた頃、あいつはよく星を眺めていた。
なぜかと聞いたら、

「まだ見たことも無い場所があるなんてわくわくしてこないか」

などと子供みたいに目を輝かせながら答えたあいつの顔は忘れられない。もしかして私が暴れなければレイトはまた私と一緒に旅に出ていたのではないだろうかと考えてしまう。
そんなことを考えていると広場に到着する。
学園長がこの場をあの日のまま保存してくれているので、敵弾吸収陣やレイトと私の魔法で破損した部分、血痕等も残っている。
私はいつもの様にベンチに腰掛け、星を眺める。



side out






side レイト

ゲートで飛んだ先はアリアドネーでのオレの研究室だ。確実に影がある場所なので基本、外から戻ってくるときはここにしているからだ。配置は変わっていないし埃も積もっていないことから誰かが管理はしてくれているようだ。本棚にある辞書だけは変わっていたがそのおかげで先程の戦争の理由が判明した。

「386年も経ってやがったのか」

どうやら世界間での時間の流れは区々であることから体感時間は十年程でもこちらでは400年近くの時が流れてしまったようだ。

「これはキティに見捨てられてても仕方ねえな」

そんな軽口をたたきながらも心の中は不安でいっぱいだった。
もし、あの魔法を外に出したのがキティだったとしたらオレはキティを討たなければならない。
自分にその覚悟があるのかと問われれば、何とも答えられない。
その時にならなければ、どうなるかは分からない。
不意に空気が動いた。
同時にオレは左に飛ぶ。
すると先程までいた場所にナイフが振り下ろされていた。

「ケケケ、久シブリノ侵入者ダ。思ウゾンブ...ン?」

「......チャチャゼロか」

「旦那ナノカ?」

「そうだ、久しぶりだなチャチャゼロ」

「久シブリッテモンジャネエゾ。早クゴシュジンニ会イニ行ケ」

「......エヴァはまだオレを待っていてくれるのか」

「アア、ダカラトットト行
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