第十六話 廃校鬼ごっこ
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文字を消した。するとまた、チョークで文字を書き始めた。黒板には、
『僕達と一緒に遊ぼう』
と書かれた。書き終わったのと同時に、私達三人を取り囲んでいた幽霊達の瞳が一斉に私達三人に向けられた。
ル「ね、ねぇ・・ちょ、ちょっと、ヤバイんじゃない・・・?」
グ「「ちょっと」なんかじゃねぇ。「かなり」だ。」
シ「今の俺達に出来る事はただ、一つ・・・」
私達三人は、すでに同じ方向に向かって走り出していた。
シ「逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
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教室から飛び出した私、グレイ、シンは追いかけてくる少年少女の幽霊から必死に逃げてる最中。さっき、割れた窓から飛び降りて逃げようとしたんだけど、幽霊は校内だけでなく、グラウンドにも大量にいたの。魔法で攻撃しても、幽霊だから全く通用しないし、隠れても、すぐに見つかっちゃう。今の私達は、『袋のねずみ』って訳。
グ「くっそ!まだ追っかけて来るのかよっ!!」
私達は足があるから走れるけど、幽霊に足は無い。でも、空を飛ぶ事が出来る。だから全く疲れない。ずっと走りっぱなしの私の体力はもう限界だった。
ル「はぁ・・はぁ・・も、もうダメ・・・はぁ・・・はぁ・・」
シ「ルーシィ!立ち止まったら捕まるぞっ!!」
そんなの分かってる!でも、もう足が動かなかった・・・
シ「ったく。しゃーねぇな。」
ぶつぶつ言いながら、シンが私に駆け寄る。
ル「えっ?ちょっ、何ッ!?」
シ「よっと!」
ル「ひゃあっ!!」
シンが私を軽々とお姫様抱っこする。ちょっ、普通こんな所でするかしらっ!?そんなのお構い無しに、シンは私をお姫様抱っこしたまま走り出す。すぐ後ろに幽霊達は迫っていたけど、すぐに距離が遠ざかった。いくら私は軽いからって、人一人抱いてこんなに速く走れるなんて・・・
シ「おいグレイ!ここ何階だっ!」
グ「んなのこんな状況で分かる訳ねぇだろっ!!」
さっきから私達はいろいろな所を走り回っている。だから、どこが上の階でどこが下の階かさえも分からなくなっていた。その時、ドドドドドドドドドド・・・と前方から何かが近づいてくるのが見えた。よく見ると、
ル「火ッ!?」
グ&シ「とゆう事は・・・」
ナ「うぉぉあああぁぁぁぁああああああああぁぁあぁぁぁああああああああああっ!!!」
口から炎を噴出しながら走ってくるナツと、ハッピー、エルザ、ウェンディ、シャルルが走って来た。やっと合流が出来たぁ〜。合流した私達はすぐさま廊下の中央に
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